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100万本の赤い薔薇
第2章 初めてのデート
明らかに二日酔いだわ…

眉をしかめながらも、習慣でいつもの時間に目が覚めた。


珍しく着物がだらしなく脱ぎ散らかしてあるのを見て、
昨日の夜のことを思い出そうとした。

帰ろうとしたら眩暈がして、
座ってお水を飲んでから…
どうしたのだったかしら?
タクシーで送って貰った?
エレベーターでキスされそうになった?


頭を振りながら、のろのろと立ち上がり、
着物や長襦袢、帯などを取り敢えず衣桁に掛けた。

パジャマには着替えたのね。

とクスリと笑いながらキッチンに入り、
冷蔵庫から冷たいミネラルウォーターを出しコップに注いでからゆっくり飲むと、
モカにも新しいお水とご飯を用意した。


まずはシャワーだわ。


茉莉子はそう呟くと、寝室に戻り、
脱いだ肌襦袢や足袋などを抱えた。

洗濯ネットに入れてから洗濯機に入れ、
シャワーを浴びた後、歯磨きを丁寧にすると少し頭痛が和らいだ気がした。

髪をタオルドライしながらリビングに戻ると、
ソファに置かれた着物用のバッグから携帯の着信音が聴こえた。
長谷川だった。


「おはようございます。
先にお詫び申し上げますわ。
昨日は酔ってしまったようで、ご迷惑をお掛けしたのでは?」


「酔っ払ってる茉莉子、可愛かったよ。
あ、昨日茉莉子が持っていた紙袋を渡し忘れてたんだ。
見たら豆腐だったから、冷蔵庫に入れて保管しておいたよ」


「良かったら長谷川さん、召し上がってください」


「朝食に食うのかと思って届けに近くに来てるんだけど?」


「えっ?」


「何号室?」


「1201です」
驚きのあまり反射的に部屋番号を言ってしまう。


そして、すぐにインターフォンが鳴る。
しかも、外からの2コールではなく、
ドアの前からの1コールだ。


少し混乱しながらインターフォンを取る。


「あの…」


「ドアに掛けておこうか?」
と長谷川が言うので慌てて玄関に行き、
そっとドアを開けると長谷川が立っていた。

前夜のスーツ姿ではなく、
Tシャツにパーカー、スウェットパンツというラフな格好だった。


「ストーカーとかじゃないよ。
昨夜送ったの覚えてる?
驚いたよ。たまたま同じマンションだったとは」
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