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100万本の赤い薔薇
第2章 初めてのデート
そのまま、茉莉子は震えながら意識を失ってしまった。

何か自分がやらかしてしまったのか?
それとも、何かの疾患があっての発作か?
救急車呼ぶべきなのか?

長谷川は混乱しつつも、
ひとまず、茉莉子をソファに横たわらせると
自分のパーカーを脱いでそっと掛けた。

洗面所に行き、適当に収納庫を開けると、
ハンドタオルがあったので水で濡らして絞ると茉莉子の処に戻り、
額に載せてみた。

それが意味があるかどうかは判らないが、
何となく気休めにはなった。

ダイニングチェアをソファ近くに移動させて座り、
茉莉子の顔を見ながら何が起こったのかをゆっくり考えてみる。



キスしたら、
震えてしまって気絶した。
それ以上でもそれ以下でもない。

茉莉子が目を覚ましたら、
話を聞きたい。

何よりも、
もっと茉莉子のことを知りたい。

長谷川はそう思った。


キッチンに行き、勝手に冷蔵庫を開け、
ミネラルウォーターのボトルを取り出す。
目が覚めたら茉莉子に飲ませようと思ったからだ。

ふと、キッチンカウンターを見ると、
赤いコースターのようなものがあり、手に取った。

明らかに手作りで、
よく見ると小さい文字が入っていて、
ひっくり返したら店名のようなものと日付が入っている。


これ、あの坊やにでも貰ったものなのかな?
100万本の薔薇か。

確かに茉莉子は、
100万本の薔薇に値する女だと確信した。

そして、自分なら茉莉子に、
こんな小さなコースターではなく、
リアルに100万本の真っ赤な薔薇を贈ることも出来ると思った。


微かに茉莉子が動いたような気配がした。
長谷川はコースターを元の場所に置き、
ペットボトルを手にソファに戻った。
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