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100万本の赤い薔薇
第3章 怖くて堪らない
長谷川にすれば、朝、早かったのだろう。
気づいたら軽いイビキを掻いて眠ってしまった。
モカもその足元で寝ている。
思いの外、相性が良い2人だったようだ。
茉莉子はクスリと笑うと、
そっとグラスを片付け、
常備菜の仕込みを始めて、次々に保存容器に入れて冷蔵庫に納めていった。
下処理が必要なものも調理して、
小分けして冷凍や冷蔵にしていく。
料理をしていると、
気持ちが紛れるし、
いつも早く終わって欲しいと思う週末が、
早く過ぎ去ってくれるような気がしている。
今日はもしかしたら、
お夕食もご一緒することになるのかしら?
好みも判らないので、
取り敢えず簡単に用意出来るハンバーグにすることにして、
そちらも仕込んでおいた。
食パンは、どう考えても2本は食べきれないので、
半分冷凍することにした。
本当にトースターないのかしら?
家で食事しない方は、
確かにトースター、ないのかもしれないかな?
長谷川と過ごすのは、
思ったより心地良いと感じた。
最初は、
強引そうで、
男性的で、怖い人かと思っていたが、
茉莉子のことをとても気遣ってくれているのを痛いほど感じた。
会話も苦痛でなくなってきた。
長谷川の犬に対する恐怖心がモカで和らいだように、
私の男性恐怖症が和らぐことがあるのかしら?
長谷川はすっかり寝入ってしまった。
ブランケットを寝室から運んでそっと掛けたが、
起きる気配はなかった。
なんかデジャヴかなとも思った。
真人は何をしてるのかしら?
いつ帰るとも言わなかった。
ホッとため息をついて外を見るとあまりに綺麗な空が広がっていたので、
紅茶を入れた大きめのマグカップをもって
ベランダに出て、
コールマンのチェアに座りながら、
ヘッドホンでピアノ演奏を聴いて過ごした。
息子が前回のコンクールに出場した時の録音だ。
どうしてこの曲を選んだのかしら?
あまりコンクールには向いていないのに。
気づいたら軽いイビキを掻いて眠ってしまった。
モカもその足元で寝ている。
思いの外、相性が良い2人だったようだ。
茉莉子はクスリと笑うと、
そっとグラスを片付け、
常備菜の仕込みを始めて、次々に保存容器に入れて冷蔵庫に納めていった。
下処理が必要なものも調理して、
小分けして冷凍や冷蔵にしていく。
料理をしていると、
気持ちが紛れるし、
いつも早く終わって欲しいと思う週末が、
早く過ぎ去ってくれるような気がしている。
今日はもしかしたら、
お夕食もご一緒することになるのかしら?
好みも判らないので、
取り敢えず簡単に用意出来るハンバーグにすることにして、
そちらも仕込んでおいた。
食パンは、どう考えても2本は食べきれないので、
半分冷凍することにした。
本当にトースターないのかしら?
家で食事しない方は、
確かにトースター、ないのかもしれないかな?
長谷川と過ごすのは、
思ったより心地良いと感じた。
最初は、
強引そうで、
男性的で、怖い人かと思っていたが、
茉莉子のことをとても気遣ってくれているのを痛いほど感じた。
会話も苦痛でなくなってきた。
長谷川の犬に対する恐怖心がモカで和らいだように、
私の男性恐怖症が和らぐことがあるのかしら?
長谷川はすっかり寝入ってしまった。
ブランケットを寝室から運んでそっと掛けたが、
起きる気配はなかった。
なんかデジャヴかなとも思った。
真人は何をしてるのかしら?
いつ帰るとも言わなかった。
ホッとため息をついて外を見るとあまりに綺麗な空が広がっていたので、
紅茶を入れた大きめのマグカップをもって
ベランダに出て、
コールマンのチェアに座りながら、
ヘッドホンでピアノ演奏を聴いて過ごした。
息子が前回のコンクールに出場した時の録音だ。
どうしてこの曲を選んだのかしら?
あまりコンクールには向いていないのに。