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100万本の赤い薔薇
第3章 怖くて堪らない
「手も繋いでたもんな。
あの坊やとなら手を繋いでも震えないのかな?」

と、長谷川は少し複雑な顔で尋ねた。


「確かに手を繋いでも震えることはなかったわね」
と思い起こすように答えた。


長谷川は、そっと茉莉子の手を取って、
指を絡めて、

「まだ、俺とは駄目かな」
と言ってリビングにそっと引っ張って行く。


「ほら、こうやって手を繋いで坊やと歩いていたじゃん。
俺とは駄目か」

と、グランドピアノの周りも回って、
手を繋ぎながら大きくリビングを歩く。

昼寝から覚めたモカが、
その後をついて歩くので、
茉莉子は思わず吹き出してしまった。


「長谷川さんたら子供みたい。
でもね、ほら、震えてないみたい」


「じゃあさ、ハグとかは?
あいつも茉莉子のこと、ハグしたりした?」

そう言って、茉莉子をそっと抱き締める。
しばらく静かにお互いの鼓動を聴くように
じっとしていた。

どれくらいの時間そうしていたのか判らない程長い時間に感じた。


少しずつ、長谷川の腕の力が強くなり、
背中をそっと撫でる。

そんな動きがとても優しく感じられて、
茉莉子は瞳を閉じながらそっと身体を預けてみた。

茉莉子が震えることはなかった。


その代わりに、
長谷川のお腹が盛大に鳴った。


「ごめん。
お腹減ってきた」

「長谷川さんて本当に子供みたいね!」

「じゃあさ、
ついでと言ってはなんだけど、
キスしてみる?」

「でも会ってまだ1週間しか経ってないわ」

「俺はずっと茉莉子のこと気になってたし
期間なんて関係ない」

「でも、また震えて気絶しちゃうかも」

「そしたら、また介抱するよ」

「でも…」


茉莉子の声を遮って、
長谷川はそっと茉莉子に口づけをした。

さっきのハグと同じように、
最初はそっと静かに、
ただ唇を合わせるだけ。

万が一気絶したら危ないかな?
と思い、そっとソファに座らせるようにして、
包み込むように優しく頬や瞼、額にもキスをした。

唇をそっと食むようにしてみる。
柔らかくて心地良い。
少しずつ唇が開いてきたので、
挨拶をするように少しだけ舌を入れてみる。
茉莉子の舌先に触れると、
少しだけ舌を絡ませてみた。

極上の舌触りに、
危うく感情が揺さぶられて、
茉莉子を自分のものにしたくなる欲望が湧き起こった。
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