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100万本の赤い薔薇
第3章 怖くて堪らない
長谷川は部屋に戻ると、
うわーっと言いながらベッドにダイブした。


高校生に戻ったみたいな情熱的な気持ちと、
大切に慈しみたいという父親のような気持ちがグルグルと渦巻いている。


一緒にずっと居たいけど、
理性を保てる自信もない。

茉莉子はあんなにも可愛くて、
柔らかくて、
良い匂いがして、
声だけでも逝ってしまいそうだ。


取り敢えず、抜いていこう!
と思ってスエットパンツとトランクスを降ろした。

まだ手の平に茉莉子の香りと感触が残っているような気がした。
先の方が濡れていて、少し可笑しくなる。

おいおい、本当に高校生じゃないんだから。
ハグとキスしたくらいでこんなになるかよ。


キスしながら押し倒す。
耳を念入りに舐めると、身体を捩る。

さっきの想像の続きだ。

そのまま、真っ白な首筋にキスをする。
自分の印をつけたくて、
少し強く吸うと、簡単に赤い花弁が散っていく。

胸をまさぐり、
乳首を舐め回す。

茉莉子が声を抑えようと手で口を覆う。

その手を掴んで脇の下も丁寧に舐めると、
くすぐったいと言いながら身体を捩る。

乳房を指でこねくり回しながら吸ったり舐めたりしているうちに、
小さい声で喘ぎ出した。

茉莉子の手を自分の股間へ導き、握らせる。
最初はおずおずと、やがては大胆に、
上下に動かす。


「あっ!」

おいおい、こんな早漏じゃないはずなのに。

ティッシュで拭うと、少しTシャツまで迸っていたので、
苦笑しながらサッとシャワーを浴びて着替えた。


赤ワインって言った時、
少し間があったような気がしたな。

そう思いながら、
赤ワイン2本と念の為オープナーも持った。


茉莉子の部屋に戻りチャイムを鳴らした。

ドアが開いた瞬間、
肉が焼ける美味しい匂いがした。


「あら?お着替えしたの」


「なんか汗かいてたから、シャワー浴びてきた」
と言い訳しながら部屋に入った。


ダイニングテーブルには、
さっき摘んだ薔薇とハーブとキャンドルが飾られ、
簡単なテーブルセッティングもされていた。


長谷川がワインを開けると、

「良かった。オープナーないからお願いしようと思っていたの」と言いながら、
リーデルのグラスを置く。


そっと乾杯して、
のんびりした夕食が始まった。
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