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100万本の赤い薔薇
第3章 怖くて堪らない
入籍してからは、同居するようにはなったけど、
私だけ同じ敷地内の別宅に住まわされて、
先生は病院兼用の本宅に住んでいたし、
本当に数えるほどしか顔を合わせることはなかったの。
お手伝いさんは居たけど本当に孤独だった。
そんなお腹ではと、
殆ど大学にも行かせて貰えなかった。
単位は取れていたから卒業は出来たけど、
卒業式も出れなかった。
両親とも、理由をつけられては会わせて貰えない。
勿論、結婚式もなかった。
役所に書類を提出しただけ。
病院の定期検診にも行かせて貰えなかった。
先生は、私には興味が無いはずなのに、
私が初めてだったことは御満悦だったらしく
産婦人科医相手でも、
茉莉子の陰部を見せたくないと言ったわ。
自分も、専門は違うけど医者だから問題ないと言って。
9ヶ月目に産婦人科医に連れて行かれて、
初めて検診受けさせられたけど、
勝手に産婦人科医と話して、
帝王切開での出産を命じられたわ。
自分で診断書書いてゴリ押ししたそうよ。
お腹に傷が出来れば他の男と寝ることもないだろうとも言われた。
出産後、入院中にも、
胡蝶蘭とかメロンとかをお手伝いさんに命じてお見舞いに持って来させていたけど、
一度もお見舞いに来ることはなかった。
退院してからも、夜泣きで先生の仕事に差し障るからと言って、
私と子供は別宅で暮らして、
予防接種をするとか、
生育状態の確認をすると言う時だけ、
先生は別宅に来たの。
子供が2歳になると、
そろそろ2人目をと思ったのか、
また生理の周期をお姉様が訊いてきたから、
ゾッとしたの。
それで、
出産後不順になっていると適当に答えていたけど、
お手伝いさんにゴミ箱まで確認させて調べていたと後から知って震えたわ。
本宅からの呼び出しは、本当に辛かった。
何故かいつも、睡眠薬を飲まされて、
知らないうちに挿入されて、
気がつくと、お姉様が寝室に入って来て、
そのまま30分ほど動かないようにと言われるだけなの。
終わった後は、いつも痛くて…
夫のことは、いつまでも先生と呼ぶような生活。
愛されてもいないし、
本当に子供を作る為の道具にされてるとしか思えなかった。
だから私こっそりピルを飲むことにしたの。
ささやかな抵抗のつもりで。
そんな生活が更に2年くらい続いた頃、
もっと酷いことに気づいてしまったの。
私だけ同じ敷地内の別宅に住まわされて、
先生は病院兼用の本宅に住んでいたし、
本当に数えるほどしか顔を合わせることはなかったの。
お手伝いさんは居たけど本当に孤独だった。
そんなお腹ではと、
殆ど大学にも行かせて貰えなかった。
単位は取れていたから卒業は出来たけど、
卒業式も出れなかった。
両親とも、理由をつけられては会わせて貰えない。
勿論、結婚式もなかった。
役所に書類を提出しただけ。
病院の定期検診にも行かせて貰えなかった。
先生は、私には興味が無いはずなのに、
私が初めてだったことは御満悦だったらしく
産婦人科医相手でも、
茉莉子の陰部を見せたくないと言ったわ。
自分も、専門は違うけど医者だから問題ないと言って。
9ヶ月目に産婦人科医に連れて行かれて、
初めて検診受けさせられたけど、
勝手に産婦人科医と話して、
帝王切開での出産を命じられたわ。
自分で診断書書いてゴリ押ししたそうよ。
お腹に傷が出来れば他の男と寝ることもないだろうとも言われた。
出産後、入院中にも、
胡蝶蘭とかメロンとかをお手伝いさんに命じてお見舞いに持って来させていたけど、
一度もお見舞いに来ることはなかった。
退院してからも、夜泣きで先生の仕事に差し障るからと言って、
私と子供は別宅で暮らして、
予防接種をするとか、
生育状態の確認をすると言う時だけ、
先生は別宅に来たの。
子供が2歳になると、
そろそろ2人目をと思ったのか、
また生理の周期をお姉様が訊いてきたから、
ゾッとしたの。
それで、
出産後不順になっていると適当に答えていたけど、
お手伝いさんにゴミ箱まで確認させて調べていたと後から知って震えたわ。
本宅からの呼び出しは、本当に辛かった。
何故かいつも、睡眠薬を飲まされて、
知らないうちに挿入されて、
気がつくと、お姉様が寝室に入って来て、
そのまま30分ほど動かないようにと言われるだけなの。
終わった後は、いつも痛くて…
夫のことは、いつまでも先生と呼ぶような生活。
愛されてもいないし、
本当に子供を作る為の道具にされてるとしか思えなかった。
だから私こっそりピルを飲むことにしたの。
ささやかな抵抗のつもりで。
そんな生活が更に2年くらい続いた頃、
もっと酷いことに気づいてしまったの。