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100万本の赤い薔薇
第4章 新たな関係と思惑
帰宅する頃には、
少し顔色が戻っているようだったので、
茉莉子に新聞紙に包まれた花を渡した。
茉莉子はとても喜んでくれた。
「ありがとうございます。
この子たちは、とても香りが強くて大好きなの。
イングリッシュローズは種類もたくさんあるし、
イブ・ピアッジェは正確にはイングリッシュローズではないけど、
それに近い性格で大好き。
早速生けますね!」
と言って、大きめのクリスタルガラス製の花瓶と花切り鋏を出してきた。
長谷川には何を言っているかは理解出来なかったが、
物凄く今回の薔薇が好きだということは判った。
水切りする為に水を張ったボールも持ってきて、
ダイニングテーブルで楽しそうに花を挿していった。
そして、寝室に置いた小さな花瓶の水も入れ替え、
そこに香りの強い薔薇を合わせて入れた。
部屋中に濃厚な薔薇の香りが広がった。
「さて」
と長谷川は言う。
「ちょっと用事を済ませに行ってくるよ。
茉莉子はこの後、どうしてる?」
少し寂しそうな顔になったように見えたが、
気を取り直すように、
「今日は家でのんびり刺繍でもしているわ。
ピアノも手が痛くない程度に弾こうかしら?」
と答えた。
「302だから」
「えっ?」
「俺の部屋番号」
と笑う。
「出掛けて、そのまま野暮用片付けた後は、
仕事に突入しそうだな。
平日に部屋に来るのは迷惑だよな。
遅い日も多いし、
自分のペースもあるだろうし。
だから、茉莉子からいつでも電話して。
寂しかったら飛んでくるから!
朝の散歩なら一緒に行けるかもしれないしな」
と、抱き締めながら続けた。
「帰宅出来ない日もあるかもしれないけど、
別に女の処に行ってるわけじゃないからね」
茉莉子の頬を撫でて、キスをしながら言った。
「セックスしたから満足して終わりだなんて思ってないよ。
これから始まる気持ちだから。
今夜も戻れないとしても、
茉莉子のことを想って過ごしてるから」
茉莉子はうまく気持ちを言葉に出来ないでいた。
「ああ、本当に、
今すぐ茉莉子を自分のものにしたい。
我儘を承知で言うなら、
離れたくない」
そう言って、何度も口づけをした。
服の上から乳房を掴み揉みしだく。
そして、スカートの中に手を入れるが、
「ダメだ。本当に離れられなくなるな」
と自制して、長谷川は立った。
少し顔色が戻っているようだったので、
茉莉子に新聞紙に包まれた花を渡した。
茉莉子はとても喜んでくれた。
「ありがとうございます。
この子たちは、とても香りが強くて大好きなの。
イングリッシュローズは種類もたくさんあるし、
イブ・ピアッジェは正確にはイングリッシュローズではないけど、
それに近い性格で大好き。
早速生けますね!」
と言って、大きめのクリスタルガラス製の花瓶と花切り鋏を出してきた。
長谷川には何を言っているかは理解出来なかったが、
物凄く今回の薔薇が好きだということは判った。
水切りする為に水を張ったボールも持ってきて、
ダイニングテーブルで楽しそうに花を挿していった。
そして、寝室に置いた小さな花瓶の水も入れ替え、
そこに香りの強い薔薇を合わせて入れた。
部屋中に濃厚な薔薇の香りが広がった。
「さて」
と長谷川は言う。
「ちょっと用事を済ませに行ってくるよ。
茉莉子はこの後、どうしてる?」
少し寂しそうな顔になったように見えたが、
気を取り直すように、
「今日は家でのんびり刺繍でもしているわ。
ピアノも手が痛くない程度に弾こうかしら?」
と答えた。
「302だから」
「えっ?」
「俺の部屋番号」
と笑う。
「出掛けて、そのまま野暮用片付けた後は、
仕事に突入しそうだな。
平日に部屋に来るのは迷惑だよな。
遅い日も多いし、
自分のペースもあるだろうし。
だから、茉莉子からいつでも電話して。
寂しかったら飛んでくるから!
朝の散歩なら一緒に行けるかもしれないしな」
と、抱き締めながら続けた。
「帰宅出来ない日もあるかもしれないけど、
別に女の処に行ってるわけじゃないからね」
茉莉子の頬を撫でて、キスをしながら言った。
「セックスしたから満足して終わりだなんて思ってないよ。
これから始まる気持ちだから。
今夜も戻れないとしても、
茉莉子のことを想って過ごしてるから」
茉莉子はうまく気持ちを言葉に出来ないでいた。
「ああ、本当に、
今すぐ茉莉子を自分のものにしたい。
我儘を承知で言うなら、
離れたくない」
そう言って、何度も口づけをした。
服の上から乳房を掴み揉みしだく。
そして、スカートの中に手を入れるが、
「ダメだ。本当に離れられなくなるな」
と自制して、長谷川は立った。