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100万本の赤い薔薇
第4章 新たな関係と思惑
夜、遅い時間にマンションに戻った。
「何にもないぞ。でも、散らかってるぞ」
と言いながら、結依を部屋に入れる。
殺風景で、確かに何もない。
「あっ」
と言って、長谷川はベッドに近づき、
シーツやタオルケット、枕カバーを剥ぐと、
洗濯機に放り投げてスタートのスイッチを入れると、
新しいシーツと枕カバーを出し、
結依の手を借りながら2人でシーツ交換して、
新品のタオルケットを掛けた。
「取り敢えずお父さんはシュラフで寝るから」と言って
デスクのパソコンを起動した。
「学校は何時までに行くんだ?」
と訊き、
余裕のある電車を検索した。
翌日は初めての遠距離の通学だし、
住所変更を伝える為に、
一緒に登校しようと伝えて、
「疲れただろう。早く寝なさい。
あ、そうか!」と思い直し、
キッチンやトイレ、浴室の説明をして、
シャワー浴びるか?と訊くと、
朝シャンするというので、
歯磨きをさせて、寝るように言った。
長谷川は、そのまま、
翌日の午前の予定をリスケし、
必要な案件の処理をして、
部下には午前中は私用で外出という連絡を入れた。
まさか、いきなり娘と同居することになるとは思わなかった反面、
娘が自分を選んでくれたことは、じわりと嬉しかった。
そして、本当にあまりにも何もないこの部屋で、
女子中学生の娘は快適に過ごせるのか心配にもなった。
茉莉子に電話しようかとも思ったが、
時間が遅かったので、諦めた。
娘はホッとしたあどけない表情で寝息を立てている。
とても、辛い思いをさせていたことを悔やみつつも、
これからは少しでも明るい笑顔で過ごして欲しいと思った。
「何にもないぞ。でも、散らかってるぞ」
と言いながら、結依を部屋に入れる。
殺風景で、確かに何もない。
「あっ」
と言って、長谷川はベッドに近づき、
シーツやタオルケット、枕カバーを剥ぐと、
洗濯機に放り投げてスタートのスイッチを入れると、
新しいシーツと枕カバーを出し、
結依の手を借りながら2人でシーツ交換して、
新品のタオルケットを掛けた。
「取り敢えずお父さんはシュラフで寝るから」と言って
デスクのパソコンを起動した。
「学校は何時までに行くんだ?」
と訊き、
余裕のある電車を検索した。
翌日は初めての遠距離の通学だし、
住所変更を伝える為に、
一緒に登校しようと伝えて、
「疲れただろう。早く寝なさい。
あ、そうか!」と思い直し、
キッチンやトイレ、浴室の説明をして、
シャワー浴びるか?と訊くと、
朝シャンするというので、
歯磨きをさせて、寝るように言った。
長谷川は、そのまま、
翌日の午前の予定をリスケし、
必要な案件の処理をして、
部下には午前中は私用で外出という連絡を入れた。
まさか、いきなり娘と同居することになるとは思わなかった反面、
娘が自分を選んでくれたことは、じわりと嬉しかった。
そして、本当にあまりにも何もないこの部屋で、
女子中学生の娘は快適に過ごせるのか心配にもなった。
茉莉子に電話しようかとも思ったが、
時間が遅かったので、諦めた。
娘はホッとしたあどけない表情で寝息を立てている。
とても、辛い思いをさせていたことを悔やみつつも、
これからは少しでも明るい笑顔で過ごして欲しいと思った。