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第12章 公開処刑3日目 夜

「もういい。次はお前が飲め。」

半分まで飲んだところで、やっと口元からグラスが離れていった。


ゴードンは次にロイスの口元にグラスを持っていった。


ロイスも酷い吐き気と闘いながら、残り半分の血を何とか飲み干した。


そして、マルセルもトーマスも同様に、無理矢理血を飲まされた。



気分が悪い。

胸のムカつきが治まらない。


「うぷっ！…うっ…」


4人は飲み終えた後も、ひたすら吐き気と闘わなければならなかった。


それでも、血を飲んだ4人の肌は、みるみるうちに血の気を取り戻し、劇的に血色が良くなっていった。


「さっさと飲め。手間を掛けさせやがって。
ちっ！
もうこんな時間か。」


いつの間にか、時刻はまもなく10時になろうとしていた。


ゴードンは、手早く4人の胸元に垂れた血を水で洗い流した。


そして、10時の教会の鐘と共に、レバーを操作して、サラ達4人を舞台上に移動させた。