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犯されてイキたい願望妄想
第9章 【隣人のエッチなお姉さん】
その日も…その次の日も…あなたは帰って来なかった。
幻だったんだろうか……そんな気さえしてきた。
でも僕は見てしまった。
夕方からのバイトへ向かう途中、徒歩で信号待ちしていたら向かいの道路を横切っていく莉央さんの姿。
見間違えるハズがない。
華奢な曲線をより目立たせるタイトミニワンピース。
細い手脚に揺れる髪。
その腰に回る別の男の手が視界に入り、その場から動けなくなった。
目線だけが後を追う。
グッと抱き寄せる手を拒んでいるように見えて戸惑う。
でも嫌がりながら受け入れているようにも見える。
え、どうしたらいいのかわからない。
僕はやっぱり選ばれなかったんだ。
その事実だけが胸に深く突き刺さる。
自分がどう出勤して働いて…どう帰って来たのか記憶がない。
それくらい莉央さんが頭の中を支配していて忘れられない存在なのだ。
ましてや隣同士。
割り切れるはずもなく。
帰宅したのは深夜。
ベットにダイブして疲れていたが携帯を手に取る。
(会いたい)と無謀なメッセージを送ってしまった。
すぐに既読がついた事などこの時気付いてなかった。
即レスで返ってきた事に飛び起きる。
(いいよ)
え…?どういう事…!?
夕方の男は誰…?
いや、そんな事今はどうでも良い。
会えるんなら会いたい。
こんなに待ったんだ、もう勘弁してくれよ。
他に男が居ても今この瞬間の自分が全てを物語っている。
(開けて?)
このメッセージを見た途端に身体は動き出していた。
姿を確認して勢いよくドアを開ける。
夕方見た格好のまま変わらない姿で小さく僕に手を振るのだ。
「お待たせ!待って…ないか、エヘヘ」
明るく言う姿に胸がいっぱいになった。
文句のひとつも出て来ない。
ただただ抱き締めたくて手を伸ばした。
少し乱暴だったかも知れない。
「待たせ過ぎでしょ」って家の中に連れ込んだ。
鍵を締めたら何もかも我慢出来なくなって壁に押し倒し唇を奪っていた。
荒々しくても許して……限界だよ。
抵抗しないでいてくれるのは期待していいの…?
激しいキスを全部受け止めてくれてこう言うんだ。
「まだ樹くんが足りない……もっとちょうだい」