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また桜は散り過ぎて
第7章 休日に出会った偶然
「私もとても・・楽しかったし、いい時間を過ごせました。
 こちらこそいきなり引き留めてしまってすみませんでした」
「とんでもない。ではまた、お店でお待ちしています」
また一礼をして、小西さんはゆっくりと立ち去っていった。

 その後ろ姿が見えなくなってから、私も水筒やタッパをバッグにしまって帰り支度をし、
公園を後にする。入れ違いに入ってくるのは学校帰りの小学生たち。
公園の中はこれから賑やかさを増す。
「さあ、スーパーで買い物して、そうだ、たまにはお団子でも買って帰ろう」
独り言を言いながら商店街の人の波の中に流れ込む。
平日の休暇は午後の日差しの傾きに倣うかのように終わりに近づいていく。





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