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水曜日の恋人
第13章 繋がる生命
翌日からは、点滴がぶら下がってるスタンドに捕まりながら、
少しずつ動くように言われて驚いてしまった。

なんてスパルタな!と思ったけど、
術後、ただじっと寝ているよりは良いのよと看護婦さんに言われる。

そして、初乳を赤ちゃんに飲ませるというミッションもあった。

流石に新生児室までは歩けず、
看護婦さんが部屋まで連れて来てくれた。


そして、授乳…となったけど、
そんなに上手くはいかなかった。


「まあ、まだまだお腹の中でのんびりしようと思ってたのに、
無理矢理出されて、赤ちゃんだって吸う力もないし、
お母さんだって陣痛来て、さあ、産もうというタイミングじゃない時にお腹切られてるから、
なかなか母乳も出ないでしょ?
のんびりトライすると良いわよ。
マッサージは必ずしてね!」とベテランの看護婦さんに言われた。


そういうものなのかな?と思っていると、
母がお萩を持ってお見舞いに来てくれた。


「小豆食べるとおっぱい出るらしいから!」と、
良く判らないことを言っていた。

とはいえ、そんなに食べれる訳でもなく、
まだ流動食だからと言うと、

「じゃあ、しょうがないわね!」と言って、
ナースステーションに持って行くと言ってドアの外に出て行った。


入れ替わりで酒井さんも来てくれて、
2回目の授乳の時には、一緒に居てくれて、
おっかなびっくり、抱っこもしてくれた。


酒井さんも、お菓子をナースステーションに差し入れしたらしく、
婦長さんみたいな人が、わざわざ顔を出してくれた。


「お気遣いなく」と言う婦長さんに、

「歳を取ってからの初めての子供なので、
どうぞ宜しくお願いします」と頭を下げると、

「まあ、優しいご主人様ですね」と言いながら、

「可愛いお嬢様ですこと!」と笑い掛けてくれた。


赤ちゃんを新生児室に連れて行きがてら、
酒井さんは「もう一度抱っこの仕方を習ってくるよ」と言っていた。


母は、
「本当に優しい人と再婚出来て良かったわね」としみじみした声で言った。

本当にその通りだと思った。
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