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水曜日の恋人
第1章 出逢い
ディスプレイを見ると、知らない番号からだった。

正確に言うと、携帯を新しくしてから登録しているのは、
実家の家電話だけだったし、
英一の携帯番号すら覚えてなかったから、
勿論登録もしてなかった。
いつもボタン一つで掛けていたから、覚えることもなかったからだ。


「はい。佐藤です」
と出ると、
相手は先程の不動産屋の社長だった。

「先程の不動産屋の酒井です。
今、宜しいですか?」
と生真面目そうな口調で話し出した。


うっかりしてたけど、
明日は水曜日で会社が休みだったことを詫び、
先程戻ってきた社員にいくつか物件をピックアップさせたと説明した。


取り急ぎ良かったらこれから夕食しながら、
物件の情報を見ないかと言う。


離婚からの会社退職以来、
他人と話す機会が減っていたからか、
それとも酒井さんがダンディだからか、

「ありがとうございます」と答えていた。


「じゃあ、19時にホテルのティールームで!」



電話を切った後、少しワクワクしている自分に気付いた。
浮気してママと私を置いていったパパのこと、
実は嫌いじゃなかった。

むしろ、魅力的で私にとっては、
大好きな存在だった。

はっきりいって、
私、ファザコンだと思う。

だから、中途半端に少し歳上の英一より、
むしろ英一のお義父さんの方が素敵だと思うことすらあったし。


でも、今日は!!

単に他人と話しをしたいのと、
物件チェックしたいだけ!と自分に言い聞かせた。
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