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水曜日の恋人
第10章 3Pプレイ?
更に2ヶ月ほど酒井さんと会えない日が続いていた。

お花の仕事は順調で、
アシスタントを1人、雇うことになった。

フラワーアレンジを習っていた先生に相談したが、
ピンと来る人が居なかったけど、
マダムが知人の息子さんで、
華道のお免状を持ってるという方を連れてきてくれた。
車の運転が出来るということもあり、
アシスタントをお願いすることになった。

元々、運転が苦手で、
重たいモノを運ぶのも大変だったので、
有り難かった。


マダムはごくたまに、本宅の生け込みの時にお会い出来たが、
更にお痩せになっているようだった。
優雅さは変わらないけど、
本当に儚い風情だった。
まるで、生きている人間ではなく、
違う世界に住んでいるようだった。

そして、花の生け込み以外で入るお部屋のほか、
キッチンスペースや花瓶などをストックしているコレクションルームに通され、花器や食器のことや、リネン、美しい布のことなど、説明されて、
季節ごとに模様替えするのを手伝って欲しいと言われた。


マダムはとても魅力的な方なので、
NOという選択肢はなかった。
出来る範囲でベストなことをと心掛けていた。


1階の殆どのお部屋に出入りして、
あちこち、整えたり花を生けたりした。

でも、2階の階段を登ることはなかった。


マダムは、階段を登る体力もなく、
1階の日当たりの良い1室を寝室にしていたが、
そこはお1人で使っているようだった。


マダムのご主人様っていらっしゃるのかしら?と思ったりもしたけど、
なんとなく訊けないままだった。



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