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水曜日の恋人
第11章 マダムの遺言
「まあ…
蒼さんとのことは…
そんなことは必要ないって思うかもしれないわね。
仕事としてはきちんとすると思うから、
そのままアシスタントで使ってあげてね。
一昨日の蒼さんは…わたくしの悪戯のせいだったしね」


私は頷いて、冷めてしまった紅茶を飲んだ。


「酒井が言ったかもしれないけど、
良かったらこちらに引っ越して?
香織さんが嫌でなければだけど、
もっと、家のこととかも教えておきたいの。
2階に住めば良いわ」


「でも…」


「私、来月に、2回目の手術を受けるの。
多分…もうもたないから…
その前に伝えたいこと、たくさんあるの」
と言って、マダムは私の手を握り締める。


その手はひんやりしていて、
力もこもらないほど、儚かった。


「考えておいて。
でもこれ、お願いなの。
最後のお願いと思って?」


私は頭を縦に振るしかなかった。
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