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水曜日の恋人
第11章 マダムの遺言
「香織さん、ありがとう。
これで思い残すことはないわ」とマダムが言うので、
「何を言ってるんですか?
手術をしたら、また元気になって、
色々教えていただかなくては!」と私は涙ぐみながら言った。
「香織さん、例のバッグにね、
届けをして欲しい書類が入っているの。
ある意味、税金対策なんだけどね。
間に合ったらお願いしたいの」
…何を言っているのか、良く判らなかったけど、
安心させなくてはと思って、頷いた。
「もう、セックスなんて出来ないと思ってたのに、
本当に嬉しかったわ。
それにね、
多分、今、香織さん、妊娠したと思うの。
直感的にそう思ったわ。
女の子よ?
あっ…苦し…」
急にマダムが苦しそうな顔をして、顔面蒼白になり、
意識を失ってしまった。
「大変!救急車を!!」
私は慌てて酒井さんに言って、
マダムにきちんと下着とナイトドレスを着せて、
自分も服を着た。
酒井さんにも、服を着て、
お財布などを持つように伝えた。
マダムが例のバッグと言っていた、
もしもの時に持ち出すよう言われていた、
マダムのクロコダイルのバーキンをクローゼットから出して、
中を確認すると、
現金の他、マダムの保険証、手術予定の入院先の診察券など、
細々なものが一式入っているようだった。
それを手に、救急車を待った。
救急車に酒井さんと2人で付き添いとして乗り込み、
手術をすることになっている総合病院に緊急搬送出来るよう、救急隊員に伝えた。
これで思い残すことはないわ」とマダムが言うので、
「何を言ってるんですか?
手術をしたら、また元気になって、
色々教えていただかなくては!」と私は涙ぐみながら言った。
「香織さん、例のバッグにね、
届けをして欲しい書類が入っているの。
ある意味、税金対策なんだけどね。
間に合ったらお願いしたいの」
…何を言っているのか、良く判らなかったけど、
安心させなくてはと思って、頷いた。
「もう、セックスなんて出来ないと思ってたのに、
本当に嬉しかったわ。
それにね、
多分、今、香織さん、妊娠したと思うの。
直感的にそう思ったわ。
女の子よ?
あっ…苦し…」
急にマダムが苦しそうな顔をして、顔面蒼白になり、
意識を失ってしまった。
「大変!救急車を!!」
私は慌てて酒井さんに言って、
マダムにきちんと下着とナイトドレスを着せて、
自分も服を着た。
酒井さんにも、服を着て、
お財布などを持つように伝えた。
マダムが例のバッグと言っていた、
もしもの時に持ち出すよう言われていた、
マダムのクロコダイルのバーキンをクローゼットから出して、
中を確認すると、
現金の他、マダムの保険証、手術予定の入院先の診察券など、
細々なものが一式入っているようだった。
それを手に、救急車を待った。
救急車に酒井さんと2人で付き添いとして乗り込み、
手術をすることになっている総合病院に緊急搬送出来るよう、救急隊員に伝えた。

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