この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
先輩!彼氏にしてください!
第8章 危険人物




「葵ちゃん、ちょっとほのかと2人きりにさせて」


「え」


「うぁっ…も、もちろんです!! てか空気読めてなかったですね! すみません!」



そそくさと生徒会室を退散する葵ちゃんを見ながら私は腕で汗を拭いながら立ち上がる。


持っているハケからぽたりとペンキが垂れそうになっている。


それに慌ててハケをペンキの缶につけるのと同時に心臓がバクバクとなっているのが分かった。


何か話さないと。


でも、何を話せばいいのか分からない。


困っているうちに、新先輩の方が「で……」と言葉を続けた。




「決めた?」


「………決めたって」


「俺にするか、あの…なんだっけ? ホマレ? っていう子にするか」



飄々としている先輩を見ていると、やっぱり胸が少しだけ苦しくなる。


それはきっと約1年ほど前のことを思い出してしまうからなんだろう。



「………先輩…彼女とは別れたんですか?」



私の問い掛けに、新先輩は表情一つ変えない。


それがいつも本当に嫌だ。




「別れたよ」


「…………いつですか」


「うーんと。1週間前かな」




出たよ………



1週間ってむちゃくちゃ最近じゃん………



本当、この人はブレない。



/195ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ