この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
先輩!彼氏にしてください!
第8章 危険人物


しんと静まり返った生徒会室の中、谷川くんに声を掛けようとしたところで、突然谷川くんが脱力して床に膝をついたので、「え」と私は声を上げた。



「ちょっと…っ…大丈夫?」


「ひとまず……最悪の事態は回避できたって…事ですよねっ…」




何も答える間もなく、「はぁぁああぁぁぁ〜〜〜!」と声を上げた谷川くんは、瞳を涙で濡らしたまま、ムッとした顔で私のことを見つめた。



イケメンの、涙目の…しかも上目遣いはかなりの破壊力があり思わず「うっ…」と声を詰まらせる。


すると、谷川くんは「ほのか先輩のバカっ!」と叫び出した。



「………な、なに、いきなり」


「浮気者!!!」




意味が分からない。


なんで谷川くんにそんなこと言われなきゃいけないのか。



「何のどこが浮気なのよ」


「僕という人がありながらっ…」


「だからっ…! 別に谷川くん彼氏じゃないし」


「ほんとにっ…不安で不安で……っ…もし、ほのか先輩が取られたらって思ったら僕…」



情けなく言葉を続ける谷川くんに、私は呆れながら溜め息を漏らす。



新先輩とは全然違う。



こっちが不安になる隙なんか一切与えずに、ずーっと私への想いをペラペラと…本当に粘着質に言い続けている。


私の為すこと全てに、彼は翻弄され、こうしてすぐに涙を流すし……





/195ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ