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先輩!彼氏にしてください!
第9章 青春の文化祭
本当に僕はバカだ。
この1週間だって結局ほのか先輩のことをずっと考えていたし、遠くから見つめたりしていたわけだし。
こんなに好きなのだから、1週間も避けたところで想いがただ募るだけなのは、考えれば分かることだった。
はっきりと拒否されたところで、どうせ好きなのはやめられない。
けど、自分の行動がエスカレートするのは止められるかもしれない。
そんなことを考えていると、ほのか先輩が小さな声で話し出したので僕は外の賑やかさに飲まれないようにさらに顔を近付けて耳をすませた。
「…………………ずっと、付き纏ってきてうざい。しかも、いちいちの発言がキモチワルイ」
「はい……」
分かってた言葉をモロに受けながら、苦笑いを返す。
「……なのに、イケメンで頭も良くて、料理もできて、その上絵の才能もあるとか、本当に嫌味でしかないし……ただただムカつく」
「………ごめん…なさい」
少し褒めてもらえているような気もしたけど、最終的に『ムカつく』で締め括られて、また小さくため息を吐いた。
自分で望んだこととは言え、やっぱ改めて言われるとグサグサくる。
「……所構わず発情するし…っ…」
「……………はい」
「ずっと付き纏ってたのに、今度は避けてきたりするし……まじで意味が分からないし、本当に本当にムカつく。ありえない」
全て真実とは言え、さすがに傷付いてきた僕は片手で頭を抱えた。