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先輩!彼氏にしてください!
第9章 青春の文化祭


まじで


何で私、この子のこと好きなんだろ。


気が狂った?


………絶対そうだ。


もしかして変なものを飲まされたとか。




「……好きってことは……つまり…ついに僕を彼氏にしてくれるってことですよね?」



「えっ……あ、」




そ、そういうことでいいんだろうか。


待って、引き返すなら今な気がする。


再びジリジリと私に近付く谷川くんから逃げるように後退りしながら、言葉を考える。




「ほのか先輩!」


「………な、なに…」


「大好きです、絶対大切にしますし、幸せにします!」




いつも通りの直球な告白にまんまと胸が高鳴る。


そして、谷川くんは私のことを優しく抱き締めると、ちゅちゅと音を立てて私の髪やら頬やら首筋やらに口付けてきた。



「……幸せ……夢だったらいやだなぁ…。うーん……でも夢だとしてもこの一瞬こんなに幸せなんだから…いいか……」



そうブツブツ言いながら目を瞑った谷川くんは、私の唇を塞ぐ。


いつもの強引な荒々しさはなく、ひたすらに優しいキスに、腰が砕けそうになるけど、谷川くんがそんな私を支えるようにして抱きかかえている。


元々谷川くんはキスが上手いけど、今日のキスは格段で完全に惚けていると、また谷川くんは「かわいいかわいい」と連呼しながら私の顔周りに何度もキスを落としてきた。


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