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先輩!彼氏にしてください!
第9章 青春の文化祭


「っ……ん…っ」



軽かった絡みが段々と深まる。


谷川くんの息も荒くなってきているのが分かって、私は慌てて谷川くんを引き離そうとした。



流石にまずいでしょ。


だってここ学校だし。


てか今日文化祭で、外にたくさん人いるしっ……




「っ……ちょっと…谷川くんっ……」



「……もうっ……我慢しなくていいですよね…?」




いや、あんたいつ我慢してたよ…


割と常に欲望のままに動いているように見えたけど。



私の首元に舌を這わせながら、谷川くんは片手でカチャカチャと音を当てて自分のベルトを外している。


それにギョッとして、私は「ストップ!!!!」と声を上げると、谷川くんは息を切らしながら動きを止めた。




「なんでっ……」


「なんでじゃないでしょ!!! ここ学校なんだけど!?」


「っ………」



私の言葉に苦しそうに息を吐いた谷川くんは、大きく肩を上下させている。


少しだけ伸びた前髪から覗く嫌いな瞳が、欲のままぎらついているのにドキッとしながらも私は目を逸らした。



「…………大切にするとか言って…全然してないじゃん」



「えっ……ご、ごめんなさいっ…。嬉しくなっちゃって…ていうか……。でも、先輩がかわいすぎるのがいけないんです!!興奮しちゃいますよ……っ」




訳の分からないとばっちり。


でも、意地悪を言うとすぐにこうやって慌てる谷川くんを見ていると少しゾクゾクする。


私も私で結構やばい趣味かも…
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