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先輩!彼氏にしてください!
第11章 先輩!彼氏にしてください!
∝─── ほのかside ───∝
「……じゃ、じゃなくてっ…」
恥ずかしくても、顔が沸騰しそう。
それでも、今は意地を張るところじゃない気がして…
「何ですか……?」
いつだって優しい谷川くんの事を浴びながら、私は深呼吸する。
「………私も…す……き…」
私のたどたどしい幼稚な告白に、谷川くんは固まったあと、プルプルも小刻みに震える。
………どうしよう…
次のアクションに悩んでいると谷川くんは、「もぉ!」と少し怒ったような口調で話し出す。
「……ほんとにっ……もう我慢しません! ストップもなし!キスします!!」
「あ、うっ…んんっ…─────」
勢いよく唇を塞いだ谷川くんは、昨日の夜の宣言通りのとびきりのキスを浴びせる。
体全部がゾワゾワとして、また息が上がってくるのを感じながら、私は谷川くんのキスに懸命に答えていた。