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先輩!彼氏にしてください!
第2章 ギトギト青春ライフ



「顔が紅いのは、暑いから…! 変な勘違いするな!」


「はぁっ…やばい……先輩、この前も思ったけどいい匂いですね…」


「ひっ………」



首筋に顔を埋めてきた谷川くんは完全に暴走した様子でクンクンと私の匂いを嗅いでいる。


こいつ、ホント、まじの変態だ…────



「ねぇっ…! やめてって言ってるでしょ……!」


「……ごめんなさいっ…なんか、今日我慢できないですっ…」


「──────────…」



顔を上げた谷川くんは、蕩けた表情を私に向けた。


人は本当に分かりやすい。


こんなにキモチワルイことされているのに、イケメンの色気満載の顔を見たら、判断が鈍ってしまうのだから。


しかもこの部屋暑いし、ぼんやりしてさらに頭が働かない。


合わせて私も惚けていると、お腹の辺りで固いものが当たった感触に、私はハッとして再び「ひぃ」と声を上げた。



「ちょ…っ…とっ…変なもの擦り付けないでよ……っ」


「っ…だって…先輩がかわいいからっ……そりゃ勃ちますよっ…」


「ふ、ざけたこと言わないでっ……」


「先輩…─────」



じっとりと見つめられて、言葉を呑む。


瞳の奥のひまわりがゆらゆらと揺れて、私を戸惑わせる。




「ダメだ…っ……我慢出来ない…っ」


「っ…は?」


「絶対先輩に触らないから……っ」


「………」


「匂いだけ…っ…嗅がせてください」


「いや、えっ……は? 何言って───」


「お願いです。すぐ終わらせるので」



懇願してきた谷川くんは目を鋭くさせると、ジッーと音を当ててズボンのファスナーを下ろした。



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