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先輩!彼氏にしてください!
第2章 ギトギト青春ライフ
「っ………」
びっくりして反射的に目線を下から上に戻す。
はぁ…と深く息を吐いた谷川くんは、そのままヌチャヌチャと音を立てながら、私の目の前で自慰を始めた。
「せんぱい…っ……ほのか先輩っ…」
驚きすぎてもはや何も言葉が出ない。
何でこんなことになったんだ…
私は、授業のための資料を探しに来ただけだったはずなのに。
「はぁっ……いい匂い…っ…ぃ…」
「っ…っっ………」
首元に、谷川くんの荒い息が掛かる。
突然の目の前のアダルトショーに脳がパンク寸前だ。
暑さとパニックで、視界が霞む。
苦悶の表情を浮かべながら仕切りに私の名前を呟く谷川くんを見ながら、私自身が変な気持ちになってきたのは、やっぱりこの部屋が暑いからだと信じたい。
「……彼氏になったら…っ……先輩のナカにっ……僕のコレをぶち込んで……っ…」
「……っ………─────」
「たくさんっ……腰を動かして……っほのか先輩をよがらせてっ…ぐちゃぐちゃにしたいっ……」
苦しそうに顔を歪めた谷川くんは、自分の手の律動を早めている。
当たり前だけど……人が一人でするところを初めて見た。
心臓が今にも飛び出しそうなほどドキドキと高鳴っていて私まで苦しい。
「ほのか…先輩っ………」
耳元で響く吐息混じりの低い声────…
「好きですっ……せんぱいはぼくのっ…僕のものですから…っ」
そう言った後、「くっ」と息を漏らしたのと同時に地面からべちゃべちゃ…と粘度の高い音が響く。
そしてそのあと、谷川くんは私の後ろの本棚に片手を付けたまま俯いて、はぁはぁと息を整えていた。