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イケメンの向こう側♡
第30章 罠
「なぁ、アップ撮れよ?マジ夏帆なんかより全然可愛いじゃん(笑)マジで双子?」
・・・・・・・・・・
憲太君がそう言った・・・・・・。
はっ?
沙帆のが可愛い?
イライラした。
沙帆の嫌がる声もその、憲太君の声も。
「いやぁ~ッ!!」
そう言った時だった・・・・・。
ドンドンドンッ!
・・・・・・・・。
奥の非常口から音がした。
一瞬憲太君も動きを止め・・・・・・沙帆も抑えられているのか
「うっ・・・・・」
と、苦しそうな声だけが聞こえた。
・・・・・・・・・・。
「OHの飯田圭太ッ!家賃回収ッ早く開けろッ」
OHッ!?
なんでOHがっ?
静子は声を潜め・・・・・
「なんでOHッ?ちょっとヤバくない?」
OH・・・・。
私だって知ってる。
謎のエリート集団。
ヤクザもビビる正統派ヤクザって言う人もいるし、でもその事業の実績も認められ、そこに所属する最も中心となる人は殆どが実業家だったり。
会ったこともない。
OHの人間なんて。
ゴクッと唾を飲み込みドアを少し開けたままその様子を伺う。