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咲くのも、散るのも
第2章 花開くとき
過労だった。
凛子は、一人でフラワーアレンジメントの会社を立ち上げて以来、営業から花の仕入れ、アレンジ作業といった全ての業務を、一人で行っていた。
野原で摘んで束ねたようなナチュラルなみずみずしさと、どこかしら洗練されたモダンな雰囲気を合わせ持つ凛子のアレンジメントは、口コミで評判を呼び、日に日に仕事量は増えた。
しばらくして萌絵がアシスタントに加わったものの、それまで積み重なった疲労が限界に達し、ついに体が悲鳴を上げたのだった。