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ラストソング
第10章 旅立ち
レンくんがブツブツ言いながらギターを弾くのを見ながら、
美和さんは俺に話し掛ける。


「今週中には、会社作れると思う。
会社名、どうしようかな?
バンド名はそのままとして、
ユニット名も考えてないとね」


「レンくんと話は出来たの?
あ、ごめん。
俺が訊くことでもないな」


「話?話って?」


おいおい、レン。
何やってるんだと思って、
レンくんに訊いた。


「レン!
ちゃんと美和さんにキスしたのか?
一緒に寝たのか?」


すると、レンくんは真っ赤な顔をして、
首を横に振った。


美和さんは、微かに悲しい顔をして、

「洋平さん、言ったでしょ?
18歳も違うのよ。
そんなこと、あり得ないんだってば」と言った。


「違う。違うよ!」
と、レンくんが大きい声を出したので、
美和さんがビクッとした顔で、レンくんを見た。


「美和さん、寝てて意識がない時に、
キスとかするのは卑怯者だと思ったから…
昨日はソファで寝たんだ。
ちゃんと起きてる時に、
きちんと美和さんの許可を取ってから…」


「焦ったいな。
許可なんか要らないんだよ。
ただ、見つめ合えば、気持ち、判るだろ?」


レンくんは、ギターを横に置くと、
美和さんの手を握って言った。


「美和さん。
僕なんかじゃ頼りないかもしれないけど、
好きです。
付き合ってください。
お願いします」


美和さんは肩を震わせながら泣いている。


「美和さん、キスして良いですか?」


美和さんは下を向いたままだ。


レンくんはジーンズのポケットからバンダナを出して、
涙を拭いた。


美和さんは、レンくんを見つめて、
「キスして?」と言った。

そして、2人は、
俺の真ん前で、
小鳥みたいなキスをした。


「マジかよ?
美和さんに振られた俺の前でキスするとか、
血も涙もないな」と言ったら、
美和さんが「ごめん」と言った。


俺はレンくんに、
「そんなキスじゃなくて、
立っていられなくなるくらい、
情熱的なキス、してやれよ」と言うと、


「家に帰ったら、勿論、
もっと凄いキス、します」と、真面目な顔で答えるから、
俺はレンくんの頭を軽くどついた。


美和さんは耳まで紅く染めて、
下を向いてしまうのを見て、
「そろそろ帰るよ」と2人に言った。



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