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ラストソング
第2章 心機一転
スタジオに残った3人は、
思わず溜息をついた。
「良かった!
しかし誰だ?見たことあるような?」
とリョウが言った。
「何者?凄くない?」と、
いつも冷めた顔をしてるサクラまで興奮している。
俺は気になる曲をもう一度時間までやりたくて、
仕方がなかった。
それと、俺のギターだ。
全部やめるか、少し残すか?
『ラストソング』だけは、
弾き語りみたいな雰囲気を残したいと思ってた。
「もうちょっと練習だな」とリョウに言われた。
確かにその通りだと思った。
多分、リョウもそう思ってたんだろう。
ただ、サポートのベースの力量や、
サクラの若干弱々しいドラムのリズム隊からすると、
どうしても物足りなさが際立つから、
ギター2本だった。
ゲンさんのベースが入っただけで、
様相がガラリと変わった。
ギター1本でも充分な気がした。
帰りにファミレスに寄って反省会をするのがお決まりのコースだった。
「ところでさ。昨日、直子さんの家を出て、どうしたんだ?」と訊かれた。
隠していてもと思って、
美和さんの処に泊めて貰ったと言った。
「えっ!?ヤッたのか?」
と言われて、
飲み物を吹き出しそうになった。
「まさか!
ソファで爆睡だったよ」
「勿体無いな。
背は小さいけどさ、メッチャ胸とかデカくなかった?」とリョウが言うと、
サクラが、テーブルの下でリョウを蹴飛ばしてるのが判った。
「やーね。
男って本当にオッパイ星人なんだもん。
どうせ私はぺったんこですよ」と言う。
「いや。小さくても感度が良ければ…
じゃなくて、
胸あると、ドラム叩きにくいじゃん」とリョウが続けると、
サクラは顔を赤らめて下を向いた。
あれ?
美和さんが、リョウとサクラって言ってたけど、
やっぱりそうなのか?
と2人をまじまじと見てしまった。
2人も、
「えっ?」という顔をすると、
「あのさ、言ってなかったけど、
一緒に暮らし始めたんだ」とリョウが言った。
「おお。おめでとう!」
「なんか、お前が別れた時に言うのも何だけどさ」
「気にするなよ。
良いことじゃん」
「でもさ、直子さんと別れたの、正解だよ。
本当に女の子のファンに対して、
酷かったかもん。
洋平さんに対しても酷くなかった?」と、
サクラが言った。
思わず溜息をついた。
「良かった!
しかし誰だ?見たことあるような?」
とリョウが言った。
「何者?凄くない?」と、
いつも冷めた顔をしてるサクラまで興奮している。
俺は気になる曲をもう一度時間までやりたくて、
仕方がなかった。
それと、俺のギターだ。
全部やめるか、少し残すか?
『ラストソング』だけは、
弾き語りみたいな雰囲気を残したいと思ってた。
「もうちょっと練習だな」とリョウに言われた。
確かにその通りだと思った。
多分、リョウもそう思ってたんだろう。
ただ、サポートのベースの力量や、
サクラの若干弱々しいドラムのリズム隊からすると、
どうしても物足りなさが際立つから、
ギター2本だった。
ゲンさんのベースが入っただけで、
様相がガラリと変わった。
ギター1本でも充分な気がした。
帰りにファミレスに寄って反省会をするのがお決まりのコースだった。
「ところでさ。昨日、直子さんの家を出て、どうしたんだ?」と訊かれた。
隠していてもと思って、
美和さんの処に泊めて貰ったと言った。
「えっ!?ヤッたのか?」
と言われて、
飲み物を吹き出しそうになった。
「まさか!
ソファで爆睡だったよ」
「勿体無いな。
背は小さいけどさ、メッチャ胸とかデカくなかった?」とリョウが言うと、
サクラが、テーブルの下でリョウを蹴飛ばしてるのが判った。
「やーね。
男って本当にオッパイ星人なんだもん。
どうせ私はぺったんこですよ」と言う。
「いや。小さくても感度が良ければ…
じゃなくて、
胸あると、ドラム叩きにくいじゃん」とリョウが続けると、
サクラは顔を赤らめて下を向いた。
あれ?
美和さんが、リョウとサクラって言ってたけど、
やっぱりそうなのか?
と2人をまじまじと見てしまった。
2人も、
「えっ?」という顔をすると、
「あのさ、言ってなかったけど、
一緒に暮らし始めたんだ」とリョウが言った。
「おお。おめでとう!」
「なんか、お前が別れた時に言うのも何だけどさ」
「気にするなよ。
良いことじゃん」
「でもさ、直子さんと別れたの、正解だよ。
本当に女の子のファンに対して、
酷かったかもん。
洋平さんに対しても酷くなかった?」と、
サクラが言った。