この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラストソング
第3章 甘い生活
見るとカウンターにトレイが置いてある。


「夜は炭水化物抜きね」と言われて見てみると、
トレイの上には、
具沢山の冷や奴と茄子の田楽と焙じ茶が置いてあった。
田楽といっても、味噌だけじゃなくて、肉味噌になっていた。


「えっ!?これって?」


「夕食まだだって言ってたから。
残り物よ。どうぞ」と言って、
美和さんは焙じ茶だけ大振りのマグカップに入れて向かいの席に座った。


手を揃えて、
「いただきます」と言った。

豆腐にはレンゲも添えてくれてたので、
スルスルと上の具ごと、食べ進められた。



「あの…」


「ご飯に集中して!」


「は、はい!」


今日のご飯も美味しすぎて、
ついつい早食いになってしまう。


「まあ、お豆腐だからしょうがないけどかな」と、美和さんが笑う。


食べ終わったので、自分でトレイを運んで、
お湯で汚れを流してから食洗機に入れた。

トレイも1拭きしておくと、

「よく出来ました」と笑われた。



「あの。
何から言ったら…
本当に居候して良いんですか?」


「ルールを守れるなら良いよ」


「あの、家賃払います」


「良いわよ。
それより、ライブにはご招待してね」


「勿論です。
あと、ゲンさんが、凄かったです!」


「そりゃ、そうでしょ?」
と、当たり前の顔で言う。


「ギャラは、美和さんにって言ってました」


「ああ、そうね。
計算しとくわね」


「ライブの日程と場所と時間、美和さんに伝えるように言われました」


「一応フライヤー見て日程と会場は伝えてあるけど、リハの時間と出番の時間を、その都度教えてね。
なるべく拘束時間短くなるように配慮して。
拘束時間長いとギャラが大変でしょ?
それと忙しい人だから、下手すると、本番だけの日も出来ちゃうかも」と言った。


「プロの方…ですよね?」


「まあね」と言いながら、クスクス笑った。


「洋平さんの声と楽曲、褒めてたよ」と言われて、
いきなりテンションが上がってしまった。


「あ、お洗濯はやっておくから大丈夫よ。
じゃあ、私は機織りしなきゃだからね。
おやすみ」と言って、
マグカップを手に自室に行ってしまった。


時計を見ると結構な時間だったので、俺も寝ることにした。
しかし、ゲンさんて?
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ