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ラストソング
第3章 甘い生活
翌日からも、同じような毎日だった。

朝はたまたまタイミングが合って、自分も早起きしてる時は、
朝ご飯まで出てきたりした。

途中、ボイトレやスタジオ練習が入ったりはしたけど、
帰るコールならぬLINEをして、
ご飯食べてないと書くと何か作ってくれては、
残り物だと言ってくれる。

夜、お茶を一緒に飲むくらいで、
大抵、美和さんは、部屋に篭っているか、何処かに出掛けてるのか気配もなくて、LINEも全く既読にもならず、返事もないことがあった。


でも、そんな距離感が心地良いと思っていた。

そして、これは本当に、
下宿代を払わねば!と思っていた。



金曜日になった。
レコ発ツアー2回目は横浜だった。


リハの時間、ギリギリになって、
ゲンさんと美和さんが箱に入った。

相変わらずサングラス姿で、優しい雰囲気のゲンさんは、
ゆっくりとセッティングを始めた。

時間が限られてるので、
ドラムソロが入る曲、
ギターとベースが絡みあう曲、
そして、俺もギターを弾く『ラストソング』をワンフレーズだけ弾いて、PAさんとの調整をした。


今日も美和さんは機材を持ち込み、
リハーサルから撮影をしてくれていた。


見てたら口が動いている。俺の曲を歌いながら撮影してくれてるのが判った。

物凄く力が湧いてきた。


本番は、会場総立ちで、
対バンの顧客まで押し寄せるように聴いてくれてるのが判った。


『ラストソング』を歌いながら、
心が何処かに飛んでいく感覚を味わった。

アンコールの時は、何をやってたかも覚えてないほどだった。


ライブ後、美和さんを見ると、
ゲンさんの処に駆け寄り、握手してからハグした。

ゲンさんも嬉しそうにハグを返して、
美和さんの頬に、キスしてたのを見て、
かなり動揺した。


俺は動揺を隠すように、ゲンさんと美和さんにお辞儀をすると、
物販エリアに行って、
CD売ったり握手したりになった。


ゲンさんは機材を片付けて、

「お先に!お疲れ様」と言って出て行った。


美和さんも後を追うのを見て、
2人で帰ってしまうんだろうと思ったら落ち込んだ。


ひょっとしてあの2人、
付き合ってるとか?

美和さん、年齢不詳だからな。
近くで素顔見てるけど、全く判らない。
すっぴんでも可愛いしな。

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