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ラストソング
第1章 出会い
今夜も、翌日のライブの衣装や持ち物の準備とかをして、
早めに寝ようと思ったのに、
俺にのし掛かるように跨ってきた。


正直、鬱陶しい。


「直子、明日ライブだから寝かせて?」と言っても、
言うことを聞かない。


俺のTシャツを捲って、乳首を舐め始めて、
股間を弄ってくる。


「マジで、やめてくんない?」と俺が言うと、
いきなり、ボクサーパンツを脱がせて、
握りながら舐め始める。


舐めながら自分のクリトリスを触って、喘ぎ始める。


こうなったら、もう、
そのままヤルしかないと諦めて、
俺が上になって、直子のTシャツを脱がせて胸を舐める。


直子は自分の手で掴んだ俺のを、
ナカに沈めていく。

少し動くと、大袈裟に声をあげる。


俺は動きを止めると一度引き抜いてゴムをつけた。



「生で良いのに」と直子が言うが、
こんな状況で妊娠させるのもと思って、
きっちり避妊はしていた。


惰性のようなセックスをして、
そそくさとティッシュに包んでゴムを捨てたら終わりだ。


こんな生活、直子は嬉しいんだろうか?

少なくとも俺は…と思うのは、
冷たいのかもしれない。



付き合い始めた頃は、
もっと楽しかったしスリリングだった。

ライブハウスの楽屋やトイレで、
セックスしたこともあった。


若かったといえばそれまでだけど、
いつでも繋がっていたかった。


でも今は。


正直、気持ちも冷めてしまったんだ。
それは直子も同じかもしれない。
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