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ラストソング
第3章 甘い生活
「羽根は…肩甲骨の中に隠しちゃったんですか?」と言いながら、
肩甲骨を押してマッサージしてみる。

物凄く硬くてびっくりした。


「何ですか?この硬さ。
じゃあ、ひょっとして肩も?」と揉むと、
有り得ない硬さだった。

暫く肩と首と肩甲骨を揉んだり押したりマッサージした。

そして、そんなことをしてたら、
すっかりムスコが元気になってしまい、
収拾がつかない状況になった。



「お返しに私も、肩を揉んであげようか?」と、
美和さんが振り返って身体の向きを変えようとしたけど、

「やばい!このままでは恥ずかしい股間を見られてしまう!」と動揺して、

「いや、大丈夫です!!」と焦ってしまい、
思わず美和さんを後ろから抱き締めてしまった。


胸に腕が当たったけど、大きさと柔らかさが本当に極上の触り心地で更に元気になってしまい、
それが美和さんにも伝わってしまったようだった。


美和さんが、少しジタバタして、
俺の腕からすり抜けようとしたけど、
どう考えても俺の力の方が強い。


「キスしたい」と耳元で言うと、


「やだ!」と即座に言われた。


「えっ?」


「歯磨きもしてないしね。
絶対やだ」とキッパリ言われて、
なんか可笑しくなってしまった。


「じゃあ、続きで、マッサージしても?」


「ダメ!
もう湯あたりしそうだから。
出てシャンプーしたいし、身体も洗いたい。
だから、あっち向いてて」と言うので、言われたように窓の方に身体を向けていた。


「あの…背中洗う時、手伝うんで言ってくださいね!」と言ったけど、返事もなくて、暫くすると、

「先に出てるね」と、スタスタと出て行ってしまった。


洗面台の方の灯りがついて、歯磨きしてるようだった。


俺も慌てて髪を洗い、風呂から出て、
歯磨きをした。


美和さんは自室に入ってしまったので、
俺はLINEした。


「気に障ったなら、ごめんなさい。
美和さん、可愛くて、調子に乗りました。
怒ってる?」

既読にはなるけど、返信はない。


「顔見て謝りたいから、出てきてください」


美和さんの部屋のドアもノックしてみて、声を掛けたけど、
返事はない。

ドアに寄りかかりながら、
「俺、美和さんのこと、気になってて。
本当に、嫌なことしたなら許してください」
と言いながらウトウトしてしまった。





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