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ラストソング
第4章 戦闘開始
水曜は差し迫った仕事もなくて、スタジオ練習もない日だから、
ほぼ定時に会社を出て、いつものようにLINEしてみた。

「今、会社を出たから30分くらいで帰宅します」


ずっとLINEは既読にすらならない。
事故にでもあったんじゃないか?とか、
誘拐されたんじゃないか?とか、
色々なことを考えてしまう。

ピンポンとチャイムを鳴らしてから、
「ただいま」とドアを開けると、
キッチンから顔を出して、
「おかえり」と美和さんが笑ってる。


俺は鞄を放り投げて、美和さんの処に駆け寄ると、

「靴は揃えて。
でもって、うがいと手洗いして。
何ならシャワーしてから着替えちゃってね」
と言われてしまうが、
そんなことは聞いてられず、
美和さんを抱き締めてしまった。


「事故にでも合ったのかと、心配してた」

あれ?俺、泣いてる?


「もう!大袈裟ね。
仕事だって言ったでしょ」と笑って、

「ほら。
うがいと手洗い。
ツアー中に風邪引いたら大変だよ?」と言う。


「キス、したい」


「だったら、尚更、うがいと手洗いね」と笑われるけど、
待ちきれなくて、そのままキスをした。


「ん…ちゃんと煙草、辞めてるのね?」

と言うと、
「はい。早くさっぱり綺麗にしてきて!
ご飯にしよ?」と言うので、
渋々、シャワー浴びに行った。


「食材買いに行く時間なかったから、
カレーにしちゃった」というけど、
多分、市販のルーは使ってない、スパイシーなヤツが出てきて感動した。

冷凍してたというマンゴーでラッシー風のヨーグルトドリンクも作ってくれた。


どれも美味しくて、
それよりも美和さんと一緒に居れることが嬉しくて、
俺はすっかりはしゃいでしまった。


美和さんの曲、聴かせたいって言ったら、
時計を見て、こんな時間だからねと、
普段使ってないドアの部屋に俺を連れて入った。

その部屋は窓もない防音室になっていたから、
物凄く驚いた。


「これって?」


「遅い時間に楽器弾きたくなったり、
大きい音で音楽聴きたい時に、
この部屋、使ってるの。
知らなかった?
洋平さん来てからも、時々ここで楽器弾いてたよ」と笑った。

見ると、アップライトピアノの他、ギターケースやアンプ、マイクスタンドなんかもあった。
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