この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラストソング
第4章 戦闘開始
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「ちょっとこのテンポで歌ってみて?」
レコーダーのスイッチを入れてから、
いつもよりスローに歌う。
サビで美和さんがハモってくれる。
歌い終わった後、録音を聴く。
ゆっくりな分、声が伸びない処もある。
でも違う曲みたいにも聴こえる。
「バンド練習もライブも、
マンネリになると終わりだよ。
この前の横浜のライブは、
洋平さんがギターを弾かないようにして、
歌に専念することで、
いつもと違う魅力が引き出せてたと思う。
でもさ、ゲンさんはサポートでツアー終わったら居なくなる。
多分、サクラちゃんも?」
「えっ?」
「私の気のせいかもしれないけどね」
美和さんが言ってることが判らなかったけど、
このCDで新たな動きが無ければ、
バンド活動を終えることを密かに覚悟していた。
「ま、あとツアーは3箇所だっけ?
その間に考えることだね?」
と美和さんは言った。
「さて、私、ちょっと仕事があるから。
洋平さん、この部屋なら使っても良いからね」と言って、
美和さんは部屋から出て行ってしまった。
でも、俺はなんだかその場から動けなかった。
ファンもついていて、
ちやほやされることもあって、
ライブもいつも満席にしてきてたけど。
足りない処だらけで、
努力も出来てない気がしてきて、
自己嫌悪に陥ってしまった。
でも…
とにかく土曜のライブは全力を尽くそう!
そう思いながら、
ギターの練習をした。
時計をみたら1時近かった。
美和さんは自室に籠ってしまってたので、LINEで連絡をした。
「良い演奏とアドバイス、
ありがとうございました。
今日は忙しそうですね?
一緒に寝たかったです。
おやすみなさい」
既読にならないのを見て、
ソファで寝た。
いつまでも、美和さんのギターと歌声が耳に残っていた。
レコーダーのスイッチを入れてから、
いつもよりスローに歌う。
サビで美和さんがハモってくれる。
歌い終わった後、録音を聴く。
ゆっくりな分、声が伸びない処もある。
でも違う曲みたいにも聴こえる。
「バンド練習もライブも、
マンネリになると終わりだよ。
この前の横浜のライブは、
洋平さんがギターを弾かないようにして、
歌に専念することで、
いつもと違う魅力が引き出せてたと思う。
でもさ、ゲンさんはサポートでツアー終わったら居なくなる。
多分、サクラちゃんも?」
「えっ?」
「私の気のせいかもしれないけどね」
美和さんが言ってることが判らなかったけど、
このCDで新たな動きが無ければ、
バンド活動を終えることを密かに覚悟していた。
「ま、あとツアーは3箇所だっけ?
その間に考えることだね?」
と美和さんは言った。
「さて、私、ちょっと仕事があるから。
洋平さん、この部屋なら使っても良いからね」と言って、
美和さんは部屋から出て行ってしまった。
でも、俺はなんだかその場から動けなかった。
ファンもついていて、
ちやほやされることもあって、
ライブもいつも満席にしてきてたけど。
足りない処だらけで、
努力も出来てない気がしてきて、
自己嫌悪に陥ってしまった。
でも…
とにかく土曜のライブは全力を尽くそう!
そう思いながら、
ギターの練習をした。
時計をみたら1時近かった。
美和さんは自室に籠ってしまってたので、LINEで連絡をした。
「良い演奏とアドバイス、
ありがとうございました。
今日は忙しそうですね?
一緒に寝たかったです。
おやすみなさい」
既読にならないのを見て、
ソファで寝た。
いつまでも、美和さんのギターと歌声が耳に残っていた。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)