この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラストソング
第4章 戦闘開始
スタジオ練習には少し遅れてしまった。


「ごめん。仕事が押した」と嘘をついた。


次回も同じ構成で行こうとなり、
一通りベース抜きで演奏をしたが、
俺の心は何処かに飛んでいっているようで、
リョウに何度も注意された。


次回は名古屋だ。
リョウの実家がある関係で、地方は名古屋と、
固定客が多い大阪に決めていた。


入り時間とライブの時間を確認して、
現地集合ということになった。


この日は、
「ちょっと疲れていて」と言って、
ファミレスでの反省会もしないで帰ることにした。


「これから帰ります。
30分後には帰宅します」とLINEをすると、
パタパタと一気に既読になって、

「ご飯は?」という返信が来た。


「まだです」と打つと、

「判った」と返信がすぐに来た。


俺はモヤモヤする気持ち半分、
不安な気持ち半分で家路についた。


帰宅しても、美和さんは居ないような気がした。
あの男の子と一緒に居るんだろうなと思った。


いつものように、チャイムを鳴らしてから、
「ただいま」とドアを開けると、
美和さんは咳をしながら、「おかえり」と言った。


「風邪ですか?」と慌てて駆け寄ると、

「うがい、手洗い、シャワーしてね。
なんか、洋平さん、煙草臭い」と言われた。


確かに煙草臭い。
あのライブハウスのせいだなと思って、
急いで服を全部洗濯機に入れて、シャワーをした。

そして、美和さんが咳をしてるのも、
あのライブハウスに行って、
マスクはしてたけど煙草の煙にやられて、
喘息の咳が出てるんだろうと思った。


それでも、彼の歌を聴きたかったのかと思ったら、
本当に嫉妬してしまった。


シャワーから出ると、

「今日も買い物行ってないから、何にもなくて。
お茶漬けで良いかな?」と言って、準備してくれた。


インスタントのが出てくると思ったら、
ちゃんと鮭を焼いて、
海苔とか霰を入れたヤツに出汁を掛けたものが出て来た。


「夜は炭水化物取りたくないけど、
私も食べようかな?」と言って、
美和さんは小さ目の茶碗に自分の分も作ってた。

猫舌らしく、ゆっくりと息を吹き掛けながら食べていた。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ