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ラストソング
第4章 戦闘開始
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スタジオ練習には少し遅れてしまった。
「ごめん。仕事が押した」と嘘をついた。
次回も同じ構成で行こうとなり、
一通りベース抜きで演奏をしたが、
俺の心は何処かに飛んでいっているようで、
リョウに何度も注意された。
次回は名古屋だ。
リョウの実家がある関係で、地方は名古屋と、
固定客が多い大阪に決めていた。
入り時間とライブの時間を確認して、
現地集合ということになった。
この日は、
「ちょっと疲れていて」と言って、
ファミレスでの反省会もしないで帰ることにした。
「これから帰ります。
30分後には帰宅します」とLINEをすると、
パタパタと一気に既読になって、
「ご飯は?」という返信が来た。
「まだです」と打つと、
「判った」と返信がすぐに来た。
俺はモヤモヤする気持ち半分、
不安な気持ち半分で家路についた。
帰宅しても、美和さんは居ないような気がした。
あの男の子と一緒に居るんだろうなと思った。
いつものように、チャイムを鳴らしてから、
「ただいま」とドアを開けると、
美和さんは咳をしながら、「おかえり」と言った。
「風邪ですか?」と慌てて駆け寄ると、
「うがい、手洗い、シャワーしてね。
なんか、洋平さん、煙草臭い」と言われた。
確かに煙草臭い。
あのライブハウスのせいだなと思って、
急いで服を全部洗濯機に入れて、シャワーをした。
そして、美和さんが咳をしてるのも、
あのライブハウスに行って、
マスクはしてたけど煙草の煙にやられて、
喘息の咳が出てるんだろうと思った。
それでも、彼の歌を聴きたかったのかと思ったら、
本当に嫉妬してしまった。
シャワーから出ると、
「今日も買い物行ってないから、何にもなくて。
お茶漬けで良いかな?」と言って、準備してくれた。
インスタントのが出てくると思ったら、
ちゃんと鮭を焼いて、
海苔とか霰を入れたヤツに出汁を掛けたものが出て来た。
「夜は炭水化物取りたくないけど、
私も食べようかな?」と言って、
美和さんは小さ目の茶碗に自分の分も作ってた。
猫舌らしく、ゆっくりと息を吹き掛けながら食べていた。
「ごめん。仕事が押した」と嘘をついた。
次回も同じ構成で行こうとなり、
一通りベース抜きで演奏をしたが、
俺の心は何処かに飛んでいっているようで、
リョウに何度も注意された。
次回は名古屋だ。
リョウの実家がある関係で、地方は名古屋と、
固定客が多い大阪に決めていた。
入り時間とライブの時間を確認して、
現地集合ということになった。
この日は、
「ちょっと疲れていて」と言って、
ファミレスでの反省会もしないで帰ることにした。
「これから帰ります。
30分後には帰宅します」とLINEをすると、
パタパタと一気に既読になって、
「ご飯は?」という返信が来た。
「まだです」と打つと、
「判った」と返信がすぐに来た。
俺はモヤモヤする気持ち半分、
不安な気持ち半分で家路についた。
帰宅しても、美和さんは居ないような気がした。
あの男の子と一緒に居るんだろうなと思った。
いつものように、チャイムを鳴らしてから、
「ただいま」とドアを開けると、
美和さんは咳をしながら、「おかえり」と言った。
「風邪ですか?」と慌てて駆け寄ると、
「うがい、手洗い、シャワーしてね。
なんか、洋平さん、煙草臭い」と言われた。
確かに煙草臭い。
あのライブハウスのせいだなと思って、
急いで服を全部洗濯機に入れて、シャワーをした。
そして、美和さんが咳をしてるのも、
あのライブハウスに行って、
マスクはしてたけど煙草の煙にやられて、
喘息の咳が出てるんだろうと思った。
それでも、彼の歌を聴きたかったのかと思ったら、
本当に嫉妬してしまった。
シャワーから出ると、
「今日も買い物行ってないから、何にもなくて。
お茶漬けで良いかな?」と言って、準備してくれた。
インスタントのが出てくると思ったら、
ちゃんと鮭を焼いて、
海苔とか霰を入れたヤツに出汁を掛けたものが出て来た。
「夜は炭水化物取りたくないけど、
私も食べようかな?」と言って、
美和さんは小さ目の茶碗に自分の分も作ってた。
猫舌らしく、ゆっくりと息を吹き掛けながら食べていた。
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