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ラストソング
第5章 恋愛成就
打ち上げが終わった。
実家に帰ると言っていたリョウは、サクラとラブホに行くよと言った。


「紹介がてら連れて行こうと思ってたらさ、
美和さんが…」

「美和さんが?」

「紹介するなら、こんな遅い時間に連れて帰らないで、
明日の午前中にきちんと連絡してから、
サクラちゃんを連れていってあげなさいって」

「ふーん」

「最初に紹介された時の印象、後々まで残るから、
サクラちゃんが居心地良く過ごせるようにしてあげなさいって言われた」

「大人だな。美和さん」

「それに…」とサクラが言いかけたが、
言葉を飲み込んでしまった。

「ん?何?」とリョウが言ったけど、
「何でもない」といって、会話は終わった。


「洋平はどうすんの?」

「んー。漫喫でも行って、朝の新幹線で帰ろうかな?」

「ふーん。美和さんと一緒じゃないのか?」

「一緒に居たら、ヤバいもん。
俺、絶対襲うと思う」と言うと、

「そりゃ、ヤバいよな。
美和さんに嫌われたら、俺たち、残りのツアーやっていけないぞ」とリョウが真顔で言った。


会計が終わった美和さんと対バンのベーシストが出てきた。

「洋平、あのさ。
美和さんが全部出してくれたぞ」

「えっ?」

「良いのよ。最高に楽しかったから!
その代わり、私がライブに来る時は、
フリーパスにしてね!」と楽しそうに笑って言った。


まるで学生の体育会のように、全員深々と頭を下げて、

「ご馳走様でした!」と言うので、

「恥ずかしいからやめて!」と美和さんは照れ笑いした。

「じゃあ、ここで解散ね!
お疲れ様でした!!」と言うと、
皆も「お疲れ様でした!!」と、また声を揃えて大声を出すので、
美和さんはケラケラ笑った。


「美和さん、ホテルまで送りますね」と、美和さんのバッグを持つと、結構な重さで驚いた。

「あっ、仕事から直接来たから、カメラ以外にパソコンとか資料が入ってるからね」と笑った。
来る時は、これに加えて、ゲンさんの楽器と機材を持っていたんだと思うと、申し訳なく思った。


タクシーに乗って、ホテルの名前を告げると、
美和さんは目を閉じた。
疲れてる横顔だった。

俺はそっと手を握った。

「あ、そうだ。
洋平さんはこの後、どうするの?」

「美和さんを送ったら、漫喫か何かに行こうかと」

「一緒においで」
美和さんはそう言った。
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