この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラストソング
第1章 出会い
ライブが始まった。
スカバンドの演奏は、客席の後ろから聴いていたが、
それ以上に、美和さんのことが気になって見ていた。
直子が来た。
ちょっと…と、外に連れ出された。
「何?あのカメラ持ってる女」といきなり口にした。
「スカバンドのカメラマンさんだよ。
あ、俺らも撮って貰うように頼んだから」
「何でそんな勝手なことを言ったのよ?」
「直子がちゃんと、リハから居ないから、
話も出来なかったじゃん。
あと、箱で記録映像は撮って貰うから、
直子は録画とかしなくて良いから、
ちゃんとライブ、聴いてて」と、俺が言ったが、
膨れっ面で、スタスタと客席に戻ってしまった。
大切なレコ発で、
ナーバスになってる俺のこと、
少しは気にして欲しいもんだと思った。
ふと気づくと、美和さんも外に出てきていた。
バッテリー交換をしてるようだった。
俺の方を見ると、
「緊張してるみたいね?
でも緊張は良い演奏を生んでくれると思う。
あとは、自分のベスト以上の演奏は出来ないから、
ベストに近い演奏するくらいの気持ちでいたら良いかもよ」とにっこり笑いながら言った。
「大丈夫よ。
洋平さんの一番カッコいいショット、
切り取るから楽しみにしててね」とウィンクして、
客席に入って行った。
「ベストに近い演奏か…」
そう思ったら、肩の力が良い感じに抜けた。
スカバンドの演奏は、客席の後ろから聴いていたが、
それ以上に、美和さんのことが気になって見ていた。
直子が来た。
ちょっと…と、外に連れ出された。
「何?あのカメラ持ってる女」といきなり口にした。
「スカバンドのカメラマンさんだよ。
あ、俺らも撮って貰うように頼んだから」
「何でそんな勝手なことを言ったのよ?」
「直子がちゃんと、リハから居ないから、
話も出来なかったじゃん。
あと、箱で記録映像は撮って貰うから、
直子は録画とかしなくて良いから、
ちゃんとライブ、聴いてて」と、俺が言ったが、
膨れっ面で、スタスタと客席に戻ってしまった。
大切なレコ発で、
ナーバスになってる俺のこと、
少しは気にして欲しいもんだと思った。
ふと気づくと、美和さんも外に出てきていた。
バッテリー交換をしてるようだった。
俺の方を見ると、
「緊張してるみたいね?
でも緊張は良い演奏を生んでくれると思う。
あとは、自分のベスト以上の演奏は出来ないから、
ベストに近い演奏するくらいの気持ちでいたら良いかもよ」とにっこり笑いながら言った。
「大丈夫よ。
洋平さんの一番カッコいいショット、
切り取るから楽しみにしててね」とウィンクして、
客席に入って行った。
「ベストに近い演奏か…」
そう思ったら、肩の力が良い感じに抜けた。