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ラストソング
第9章 新たな挑戦
「それでね、ここからが私のアイディアなの。
ここに居る全員で1つのユニットのメンバーになったらどうかな?
それで2つのバンドをやるの」


「えっ?」


「洋平さんバンドをする時は、
リョウさんリードギターに、ドラムとベース入って、
4人のバンドに。
それで、レンくんのバンドをする時も、
同じようにその3人が入って、4人バンドになるの。
3人はね、大変だよ?
だって、ボーカルの声質も表現も、世界観も違うから、
それぞれのバンドをする時は、
全く違う演奏しないといけないもの」

皆、真剣に聞いてる。


「それとね、サクラちゃんは、そのユニットのホームページやSNS担当するの。
色々な発信が絶対に必要だけど、
片手間でやってると疎かになるし。
内輪の人間だけど、
サクラちゃんなら一歩引いた客観的な観点から見れるし、
発信を欠かさずするってことを、しっかりやってサポートしたらどうかな?って思うの」


更に美和さんは続ける。


「レコード会社の人が、レンくん、ソロでって言うのは、
私も凄く判るんだ。
時代的に、パンク系のバンドを売り出すのは難しいし、
パンクって言うと変な先入観で見られて商業ベースでコマーシャルとか、テレビの挿入歌に使い難いっていう流れが今はあるから。
だったら、ソングライターとしての才能を活かした方が、売れるっていう判断だと思う。
逆に洋平さんは、声質とか歌唱力が際立ってるから、バンド形態で歌が際立つタイプで推したいから、バンドでのオファーだったんじゃないかな?

でも、レンくんが、自分の歌を、バンドに乗せて表現したいって言うのも判るし、
ライブというナマモノのその時その時の勝負で、
毎回同じ曲なのにカメレオンみたいに違うことを演ろうとしてるのを聴くのも好きだよ。
だったら、バンドも大事にして欲しい。
ただ、ソロ活動も重視して行って欲しい。
レンくんの根っこは、
公園でアコギ1本で弾き語りしてる方だと思うんだ」


美和さんは、両手で抱えるように持ったマグカップを口元に運ぶと、
ゆっくり飲んだから言った。


「それとね。
もしもこのアイディア、実行するなら、
私、そのユニットのマネージメントをする会社を立ち上げても良いと思ってる。
あ、勿論、皆が良ければだけどね。
この部屋を事務所にする。
小さいけど練習スタジオに出来る防音室あるしね」
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