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ラストソング
第9章 新たな挑戦
「コーヒー、淹れようか?」と美和さんが言って、
3人でぼんやりしながらコーヒーを前にダイニングテーブルに座った。


「レンくん、俺、昨日までここに居候させて貰ってたんだ」

「えっ?」

「俺、美和さんのこと、好きでさ。
寝たこともあるよ」

「…」

「でも、美和さんが好きなのはレンくんなんだよ。
敵わないって思ったから、家を出ることにしたんだ」


「ちょっと!洋平さん、何言ってるの?」


「でも、バンドのことは、それとは別に考えてる。
美和さんのアイディア、賛成です。
事務所の話もありがとうございます。
さっきまでバンド続けられないから、解散して、
音楽辞めようって考えてました。
本当にありがとうございます。
サクラのことまで考えてくれて…」


「赤ちゃん、抱っこするの、
楽しみだな。
自分の会社なら、産休育休もしてあげられるしね」


ハッとした。
美和さんは、自分の赤ちゃんを抱くことは出来ないのに、
リョウやサクラよりも早く妊娠に気付いて、
気遣ってくれてたんだ。


「レンくんと美和さんが、どうなってるのかは知らないけど、
今後、2人が付き合うことになったら、
俺もそれ、幸せだと思えるようで居たい。
レンくんは、俺と美和さんが寝たことあること、
気にしないで欲しい。
リハビリみたいなもんだから。
でもって、レンくんと美和さんが付き合わないっていうなら、
事務所の社長と所属アーティストとして、
これからもやっていけば良いと思うし、
そうなるんだったら、
俺、今度は全力で美和さんを拐いに行くから。
誰にも遠慮しないし、譲らない」


美和さんは下を向いてる。
泣いてるんだろう。


美和さんは俺のことを見ると、目にたくさん涙を溜めながら、
「洋平さん、ありがとう」と言った。


「ちょっと顔を洗ってくるね」と美和さんが席を立ったので、
レンくんは、
「あの、リハビリってどういうことですか?」と訊いた。


「詳しくは本人から聞いて。
美和さん、元の旦那さんから色々酷いことされてさ。
セックス怖がってたんだ。
だから、怖がらないように、優しく抱いた。
ヤキモチとか、焼くなよ?
で、レンくんは美和さんのこと、どう考えてるんだ?
答えに依っては、本当に俺は、
もう1度全力で美和さんを自分のモノにするから」
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