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ラストソング
第9章 新たな挑戦
「僕は…」
レンくんは、戻って来た美和さんの手を握り締めて、
真っ直ぐ美和さんのことを見つめて言った。
「僕は美和さんのことが好きです。
大好きです。
ずっと一緒に居たいです」
「あの…私…」
美和さんは顔から耳まで紅くして、下を向いた。
「美和さん、こっちを向いて?
美和さんは僕のこと、嫌いなの?」
「嫌いな訳、ない。
好き。大好き。
でも…」
そう言って、困った顔で俺を見た。
「洋平さん…私…」
俺は美和さんのもう一方の手を握り締めて言った。
「俺は、言った通り美和さんのこと、大好きだよ。
誰よりも好きだ。
レンくん、いや、レンはどうなんだ?
美和さんのこと、誰よりも好きだって言えるのか?
愛してるって言えるか?
何があっても、美和さんのこと、ずっと護れるか?」
レンくんが口を開こうとするのを、美和さんが遮るように言った。
「洋平さん、やめて?
私、聞きたくない」
「私、42歳なのよ?
レンくんは24歳。
まるで親子じゃない?
それに私、妊娠する可能性もないのよ。
相手が子供を欲しいと願っても、
私のせいで授かることが出来ないなんて、
耐えられない」
美和さんは、ポロポロ涙を流す。
「だったら、お母さんみたいに、
バンドを支えることで一緒に居れるだけで、
幸せ…」
それ以上は泣いてしまって言葉が出ない。
「僕は…
僕の歌は、全部、美和さんに歌う。
新しい曲は、全部、美和さんの曲だ。
美和さん無しでは、1曲も作れないし、歌えない。
歳の差なんてどうでも良いし、
子供のこともどうでも良い。
美和さんさえ居てくれれば、
何も要らない」
と、レンくんは一気に言った。
「それに私…洋平さんと…」
「それも、気にしない。
っていうか、これからもそういうことあるなら嫌だけど、
過去のことは…」
「そう。過去のことだよ。
俺はまだ、美和さんのこと、好きだけどな」
「洋平さんは、私を救ってくれたのよ」
「リハビリ手伝うセラピストみたいなもんだよ」
「それって?」
「私…言いたくない。言えない」
美和さんは身体を震わせて泣いていた。
俺は立ち上がって、美和さんをソファに引っ張って行くと、
「ほら。レン。
隣に座って抱き締めてやれよ」
とレンくんに言った。
レンくんは、戻って来た美和さんの手を握り締めて、
真っ直ぐ美和さんのことを見つめて言った。
「僕は美和さんのことが好きです。
大好きです。
ずっと一緒に居たいです」
「あの…私…」
美和さんは顔から耳まで紅くして、下を向いた。
「美和さん、こっちを向いて?
美和さんは僕のこと、嫌いなの?」
「嫌いな訳、ない。
好き。大好き。
でも…」
そう言って、困った顔で俺を見た。
「洋平さん…私…」
俺は美和さんのもう一方の手を握り締めて言った。
「俺は、言った通り美和さんのこと、大好きだよ。
誰よりも好きだ。
レンくん、いや、レンはどうなんだ?
美和さんのこと、誰よりも好きだって言えるのか?
愛してるって言えるか?
何があっても、美和さんのこと、ずっと護れるか?」
レンくんが口を開こうとするのを、美和さんが遮るように言った。
「洋平さん、やめて?
私、聞きたくない」
「私、42歳なのよ?
レンくんは24歳。
まるで親子じゃない?
それに私、妊娠する可能性もないのよ。
相手が子供を欲しいと願っても、
私のせいで授かることが出来ないなんて、
耐えられない」
美和さんは、ポロポロ涙を流す。
「だったら、お母さんみたいに、
バンドを支えることで一緒に居れるだけで、
幸せ…」
それ以上は泣いてしまって言葉が出ない。
「僕は…
僕の歌は、全部、美和さんに歌う。
新しい曲は、全部、美和さんの曲だ。
美和さん無しでは、1曲も作れないし、歌えない。
歳の差なんてどうでも良いし、
子供のこともどうでも良い。
美和さんさえ居てくれれば、
何も要らない」
と、レンくんは一気に言った。
「それに私…洋平さんと…」
「それも、気にしない。
っていうか、これからもそういうことあるなら嫌だけど、
過去のことは…」
「そう。過去のことだよ。
俺はまだ、美和さんのこと、好きだけどな」
「洋平さんは、私を救ってくれたのよ」
「リハビリ手伝うセラピストみたいなもんだよ」
「それって?」
「私…言いたくない。言えない」
美和さんは身体を震わせて泣いていた。
俺は立ち上がって、美和さんをソファに引っ張って行くと、
「ほら。レン。
隣に座って抱き締めてやれよ」
とレンくんに言った。