この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あおい風 あかい風
第10章 空港
 おばさんが「ゆうちゃんね これからチェロの国際コンクールに出場するのですって」と説明している。「だから 法要に出れないから おまいりにきてくれたのよ」

 「ちがうわよ、ねえさん。まだ予選よ。誰だって 出場できるのよ」
 「ちょうど日が重なっちゃって」
 「でも すぐに 帰ってくるのよ」

 なんだか 少しづつ違うけど 正すことができない。

 苦しくて 消えて いなくなってしまいたい。

 「空港には おれが送っていくよ」

 その言葉だけが シンバルのように 頭の中で鳴り響いた。
 ママは とても喜んでいる。いつもふさぎこんだようなわたしが 大好きなはるにぃに会えば 明るくなれると思っているのだ。

 「車をまわすから」
 
  おばさんは 「がんばってね」と「またきてね」を 何度も繰り返し言い続けた。
/107ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ