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あおい風 あかい風
第10章 空港
 搭乗手続きから戻ってきた結月が
 「台風のせいで遅れるみたいだから はるにぃは もう帰って」
  確かに 風が強くなっていた。

 「様子がわかるまで 一緒にいるよ」
 泣いたあとの赤い目で じっと見つめる。
 「アナウンスがあるまで どこかで食事でもする?」
 「ううん。おなかが空いていないから。はるにぃ 行って来てもいいのよ」
 「一緒に行こう。アイスクリームを買ってあげるから」
 今日 初めて笑いながら
 「もう こどもじゃあないわ」

 やっと笑った結月に 心満たされ
 「こどもじゃなくても アイスくらいは食べるだろう?」
 からかうように微笑みながら のぞきこむと 陽輝の眼鏡をはずして 上着の胸のポケットにしまい 結月が ゆっくりキスしてきた。

  結月には 驚かされてばかりだ。

 「キスされたくなかったら もう帰って」
 
 「いや。一緒にアイスクリームを食べたあとで またキスしよう」
  華やかに 結月が笑った。
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