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あおい風 あかい風
第3章 まよい
 「ねぇ 怜子ぉ」
 「ふん?」
 「昨日ね 松本先輩がね」
 「それっ 聞きたかった」

 お昼時間 ふたりしてお弁当を向き合って食べながら ひとりで抱えるには大きすぎる不安を 親友の早川怜子に聞いてもらうことに した。

 「ゴールデンボーイが 碧のこと 待ち伏せしてたんだって?」

 怜子が既に知っていることに驚くと
 「有名だから。碧は もう有名人だよ」
 顔が 真っ赤になる。

 「それで どうなったの?」
 「う、ん。好きだって、こくられた」
 「ありゃあ まぁ。その展開は 結構 つまんない」
 「なに それっ?」
 「だって ゴールデンボーイが つまんない男、だってほうが おもしろいじゃん」
 「ひどくなぁい?」
 「ない。ふつーは それを期待する」
 「怜子は だれかとキスしたこと ある?」
 「ある。何人かとしたこと、ある」
 「そうなの?知らなかった」
 「幼稚園の頃からをいれてだけど」
 「幼稚園と小学校をいれないで ある?」
 「おっ。核心にふれてきましたね」
 ふざけて 握りこぶしでマイクをつくり
 「早川さん 最近では 誰とキスしましたか?」
  「そんなこと 軽々しく申し上げられませんわっ」
  今度は 前かがみになり 顔を近づけ
 「じゃあ ないしょで」
 怜子も 額がくっつくくらい前かがみになり
 「順平」
 思わず 教室を見回す。
  「みるなっ」

 だって 伊藤順平は クラスメイトなのだ。まったく気がつかなかった。
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