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Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント
その後も何度か休憩を挟みながら体を繋げていた。先に音(ね)を上げたのは宵の方で、それも毎度のパターンではあった。
あまり長時間縛っておくのも体によくないだろうと思い、緊縛は早めに解いてあげた。
「……やっぱり痕は残っちゃうよな」
晃はベッドに眠る宵を眺めながら呟いた。
先ほどシーツを替え、宵の体を拭いてあげたばかりだが、上半身に残った赤い痕はかなり目立っていた。
どんなに緩めに縛っても、あれだけ激しく体勢を変えていたらそりゃつくだろうという話だ。
「これはこれでそそるけど」
白い肌に縄の痕は卑猥さが増していいが、制服を着た際に露出してしまう部分でもある。特に首もとは、どう隠すか悩むところだ。
「また怒られちゃうなあ」
晃が困ったようにひとりごちる。
だが本音を言えば見せびらかしたいくらいだった。アブノーマルな痕も、キスマークも。独占欲は常に晃の中にある。
晃はあどけない顔で眠る宵の頬に、そっと口づけた。同居したての頃はトイレに立ったり寝返りを打つ気配にも、宵は目を覚ましていた。
長い間ずっと一人で生活していたのだから、いくら恋人とはいえ他人と生活することに慣れないのは仕方がないことかもしれない。だけどそれがストレスになって不眠症になっても困る。