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Memory of Night 2
第8章 蛍の思い出

「一つ足りなくない? 朝ご飯とセットなあれ」
「……珈琲? もう時間ないだろ」
「じゃなくて、いつも家を出る直前にするやつ」

 しばらく怪訝な顔をしていた宵の顔が、ふいに赤くなる。

「わかった?」
「……朝飯とセットみたいに言うな。オプションで金取るぞ」
「相手が君ならいくらでも貢ぐよ。だから宵からして欲しいな」

 口では甘くねだりながら、晃は玄関のドアに両手をつき宵の体を挟み込んだ。
 実質逃げ場を奪っているようなもの。

「やり方がセコいんだよ」

 悪態をつきながらも、断りはしなかった。
 晃の胸元に指をかけ、宵は晃に口付けた。

「舌も入れて」
「……やだ」
「そんな、今さら照れるような間柄でもないでしょ」
「照れてねーって!」

 晃がほんの少し煽ると、宵はすぐにムキになって舌を差し込んできた。
 受け入れる側のキスは、普段自分からするものとは違い新鮮だった。

「ん……」

(でも駄目だ、襲いたくなる)

 晃は心の中で苦笑した。
 宵の体をそっと離すと、とろっとした目をしている。

「そういう顔反則。学校サボってエッチする?」
「はあ!? バカじゃねーのっ?」
「冗談だって」

 このままだと本当に遅刻しそうだ。
 二人は慌ただしくアパートを出て、学校に向かった。
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