この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第3章 甘い遊戯

「ーー……い」

 最初はとても遠くから聞こえた。たとえば湖の底から、水泡と共に運ばれてくるような。

「宵、ねえ、宵ってば」

 やがて自分の名前を呼ばれていることを理解する。

「あっさでーすよー」

 歌うように目の前の主は言う。それが誰かもすぐにわかった。晃だ。

「まったく、しょうがないなあ……」

 やれやれとつぶやく声は、いたって穏やかだった。
 気配が遠のいた瞬間、まばゆい光。カーテンを開けたらしい。陽光の眩しさに、反射的に毛布を手繰りよせて宵は自身の顔を覆った。

「お目覚めですかね、お嬢様」
「……まだ覚めてない」
「起きないと全裸にするよ」
「なんでだよ」

 低音で囁かれ、思わずかぶった毛布を剥いでしまう。
 予想通り。そこには甘いマスクをかぶった恋人の顔があった。

「おはよう。早く着替えて、朝ごはんにするよ」

 そう言う大西晃(おおにあきら)はすでに、高校の制服に着替え、髪も整えてあるのだった。
/704ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ