『Memory of Night 2』第10章「嫉妬」 143ページ - 無料で読める大人のケータイ官能小説

この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第10章 嫉妬

「宵から? あの子があんたみたいな女に興味を持つわけないでしょう?」
「おまえとは違う?」

 春加は首をかしげ、挑発するように晃を見上げた。

「おまえは中学の時からうちみたいな店来てたもんな。うちの客とも、一緒につるんでたやつらともヤッてたんだろ? ……宵とも遊び?」

 傘が地面に落ち、鈍い音を立てる。
 衝動が抑えられなかった。気付いた時には助手席に上半身を潜り込ませ、春加のジャケットを鷲掴みにして自分の方へと引き寄せていた。
 女性にこんなふうに乱暴を働いたのは初めてだ。頭の奥の方で、ほんのわずかに残っていた冷静な部分がそんなことを思う。

「……どうでもいい。あんたの話なんかどうでもいいんだよ」

 腹の中、煮えたぎるような怒りを感じる。晃は一度目を閉じ、軽く息を吐き出した。
 それでも自分でも驚くくらいの低い声が口から出ていく。

「今まで女性に手をあげたことなんて無かったけど、もし宵を傷つけるような真似したら、容赦しないよ」

 決して脅しのつもりで口にしてはいなかった。

「……いい目だね、飼い慣らしたくなる」

 春加は晃の手を強引に離させ体勢を直した。ハンドルを握り直す。
/704ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ