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Memory of Night 2
第11章 懐かしい記憶

普段の態度や接し方でわかる。そこまで鈍くはないはずだ。
そもそも歳も十どころではなく離れているのだ。
でもならばなぜ、バイトに誘われたのか。春加は自分の顔を客寄せに、なんていうが、それがどうしても府に落ちないのだった。
「宵、できたよ。乗ってみ?」
「ありがと」
今度は宵が試しに乗った。
「いい感じ」
「ごめんね、普通のママチャリだけど」
「バイト行くだけなんだから普通でいいっつの、助かる」
「今度はちゃんと鍵かけるんだよ」
「わかってるよ!」
さすがに借りた自転車は雑には扱えない。大事に乗ろうと思う。
それから二人は自転車をとりあえず庭に置き、三階の晃の部屋に向かった。晃の家は中も広くてもオシャレだ。一階のオープンキッチンや、螺旋階段など、スタイリッシュな作りは変わらない。
「部屋、たまにしか掃除してないから、埃平気かな」
「母親とかがしてんじゃねーの?」
「いや、外から鍵かけてるし、その鍵俺が持ってるから入れないよ。さすがに見られたくないものもあるしね」
「……エロ本とか?」
男子高校生の親に見られたくないものの定番中の定番だろう。
「エロ本より、玩具とか? 君に以前使ったローターとかね。そういうのも持ってかなきゃ」
「持ってくんな、捨てちまえ」
宵が一蹴すると晃は声を出して笑った。

