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Memory of Night 2
第11章 懐かしい記憶

晃はしばらくして戻ってきた。
「アイスティーとナッツでいい? 久しぶりの家だと、なんか人んち漁ってるみたいな気分になるね」
やけに遅いと思ったけれど、菓子を探してくれていたのかもしれない。
甘いものが苦手な宵に合わせて、わざわざナッツにしてくれたのだろう。
「別に、飲み物だけで全然いーのに」
「俺が食べたかっただけだよ」
カーペットに腰を下ろして待っていた宵の隣に晃も座った。テーブルを挟んで向かいではなく、肩が触れそうなくらいすぐそばに。
つい、先ほどの晃の言葉が蘇ってしまい、体温が上がっていくような気がした。
外で作業して喉が渇いていたので、冷たいアイスティーは美味しかった。同様に、ナッツも美味しい。
二人のアイスティーが半分ほど減った頃。
ふいに晃が宵にキスをした。
「宵の唇ってさ、柔らかいよね」
何度もついばまれ、上唇を甘噛みされる。
「……っ。唇はみんな柔らかいだろ」
「舌も」
軽く唇を合わせて舌先でつついてくるだけだったキスから、徐々に深いものへと変わっていく。
二人の体はテーブルとベッドの間にあった。
体を半分ベッドに寄りかからせて、夢中でお互いの唾液を絡め合う。
「んん……」
晃の手が宵のティーシャツを捲りあげようとした時だった。

