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Memory of Night 2
第11章 懐かしい記憶

宵の挨拶に丁寧に頭を下げてくれる晃の母に、宵も頭を下げてもうすでに庭を歩き始めている晃を追った。
庭の端に置いていた自転車のそばまで行き、晃はため息をつく。
「エッチできなかったね、それだけが残念」
「もう、それしか頭にねーのかよ、変態」
三階とはいえ下にギシギシ言う音が響くかもしれないし、汚れたシーツを洗ったりなんなりもしづらいだろう。そういった理由で結局断念していた。
というより、我慢できず襲ってこようとした晃を全力で宵が拒否した、というのもできなかった理由の一つではあるのだが。
「たまには場所を変えて、刺激的なこともしたいだろ?」
「場所はともかく、刺激的なことはしたばっかだろ火曜日。もう、普通でいいんだよ、普通で」
ベッドで触れ合えるだけで、宵としては充分なのに。
「そんなわけで、宵、これ入れて」
「……は?」
晃はガサゴソと、ジーンズのポケットから何かを取り出した。
黒っぽくて丸い何かだ。嫌な予感はしたが、暗いせいでよく見えない。
目を凝らすと、そのまま渡されてしまう。
ツルツルとした硬くて丸い何か。よく見ると、それは去年体育館で使われたローターだった。

